「日本で2番目に古い教会を訪ねる」/前学園長ブログ - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

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前学園長ブログ

「日本で2番目に古い教会を訪ねる」

2023年8月25日

飯尾醸造さんを訪ねた宮津で、宮津暁星幼稚園と隣接して建つ教会に立ち寄ってみると、驚いたことに、このカトリック宮津教会聖ヨハネ天主堂は、長崎の大浦天主堂に次ぐ日本で2番目に古い由緒ある教会でした。しかも現在もミサが行われており、使用されている教会では日本で最も古い教会でした。

駐車場では偶然にも園長の井隼先生にお会いし、教会を管理する信者の方々からお話を伺うことができました。

聖ヨハネ天主堂の竣工は1896年(明治29年)。設計はフランス人宣教師ルラーブ神父、建築は宮大工や船大工といった地元の大工さんだそうです。螺旋階段やアーチ状の天井など、見たことのないものを作りだした技術の高さを感じました。床には畳が敷かれていました。

アーチ状の天井壁面に三位一体を図象化した家紋があるのは他にはない例だそうです。

この頃、日本でキリスト教はカトリック・プロテスタントの区別はなく天主教と呼ばれおり、建物正面最上部に「天主教」の文字があるのは、その時代の特徴とのことでした。

フランスから運んだガラスで作られたステンドグラスやさまざまな装飾品も歴史を感じさせる立派なものでした。

宮津暁星幼稚園は1936年にルラーブ神父によって設立されたそうです。

現在、聖ヨハネ天主堂は募金を募りつつ大規模修復の進行中で、建物正面の円形のステンドグラスは取り外されていまた。信仰を今に伝える貴重な歴史遺産として、よい形で残っていくようにと願います。教会裏の広場には、歴史をさらに遡り、父明智光秀の謀叛(1582)直前、宮津城で幸せな結婚時代を送った細川ガラシャの像が立てられていました。

 

2023年8月8日 高橋和也(自由学園学園長)

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