「共働学舎収穫祭・活動報告会に参加」/前学園長ブログ - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

「共働学舎収穫祭・活動報告会に参加」/前学園長ブログ - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

前学園長ブログ

「共働学舎収穫祭・活動報告会に参加」

2023年11月29日

ポレポレ東中野で行われた共働学舎の活動報告会に参加しました。会はチェロ、ハーモニカ、フルートによるミニコンサートから始まり、信州の真木、立屋、北海道の寧楽、新得、東京の南沢、それぞれの地に足のついた活動がスライド写真とともに報告されました。

共働学舎は、弱者の上に強者が乗ってつくられる現代社会で、生きづらさを抱える人と、そうでない人が、共に支え合いながら、農業や畜産を営みつつ、新しい社会のあり方を模索し具現化する共同体です。

1974年に男子部1回生の宮嶋眞一郎さんによって設立され、協力社会の実現を目指し、日々さまざまな課題を乗り越えつつ活動を継続してきました。来年設立50周年を迎えます。

会の締めくくりに理事長の福澤さんが立ってお話になった「50周年を迎える我々の課題」がとても心に残りました。

「50周年を迎えての我々の課題は、共働学舎の中にいる我々が、いかに愛深くなっていくかという問題。戦争は、正義と正義の戦いとして今世界中で行われている。聖書には『罪のないもの、まずこの女に石を投げよ』というイエスの言葉がある。この言葉に年寄りたちから一人一人とその場を去ってゆく。今の人類のあり方は、この私たち一人ひとりの罪の結果である。年長者である私は自分が罪にまみれたものであることを痛感している。共働学舎の中にいる私たち一人一人の心の醜さが少しでも清められていくことがとても大切なこれからの課題。愛するということは理解するということ。本当に相手を理解しているかということを問い直していきたい。理解を深めることで一人ひとりの人間が変わっていく。それが学舎全体でできて行くことで共働学舎も変わってゆく。私たちはこの罪の前に本当に非力な存在である。助けてください。」

祈りに満ちたご挨拶でした。

この秋には信州の共働学舎で、自由学園の生徒たちもお世話になり、皆さんと生活を共にさせていただきました。今後このつながりをさらに豊かなものとしていただきたいとの願いが強められる集まりでした。

高橋和也Facebook 2023年11月14日

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