『教育新聞』に掲載 SNS上の誹謗中傷と表現規制について 自由学園男子部高等科2年生が国語の授業でディベート/メディア:新聞 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

『教育新聞』に掲載 SNS上の誹謗中傷と表現規制について 自由学園男子部高等科2年生が国語の授業でディベート/メディア:新聞 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

メディア:新聞

『教育新聞』に掲載 SNS上の誹謗中傷と表現規制について 自由学園男子部高等科2年生が国語の授業でディベート

2020年6月11日

匿名でなされた多数の誹謗中傷が原因と思われる痛ましい事件が起こり、今、社会でSNS上での発言が大きな問題となっています。
自由学園男子部(中等科・高等科)では、国語科教諭の高野慎太郎が上記の問題を取り上げて、被害者の方がお亡くなりになった2日後の5月25日から、「ネット社会における言語運用」に関して考察する国語の特別授業を開始しました。
『教育新聞』の記者の方は、高等科2年生が、4回の授業を経た後「誹謗中傷を防ぐために、表現の事前規制をすべきか」をテーマにグループに分かれてディベートを行っている様子も含めて取材してくださいました。
現在男子部では、新型コロナウィルスの影響で休校中のためWEB授業を行っており、ディベートはZoomを利用して行いました。この特別授業は今後も続きます。

■『教育新聞』 2020年6月9日掲載
記事タイトル:SNSの誹謗中傷と表現規制 高校生が国語でディベート
記事URL:https://www.kyobun.co.jp/news/20200609_05/
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Zoomを利用し、生徒と話し合いながら授業を進める高野慎太郎男子部国語科教諭

今回の特別授業は、【「醜悪な世界/醜悪な言葉」~ある一人の女子プロレスラーの死から考える~】と題して、高野が担当している男子部中等科3年生から高等科3年生で行い、年齢に応じた内容で進めています。
毎回高野より、その日の授業のテーマが示されます。高等科2年生ではディベートの行い方も学んだ後あらかじめテーマが伝えられ、準備を経たのちにグループに分かれてディベートを行いました。

記事の中でその様子が『グループ内で「賛成」「反対」「ファシリテーター」の3つの役割に分かれ、主張となる論理を立てて、その根拠となる情報を収集。ディベート本番では、「事前規制をすれば被害者を出さずに済むし、誹謗中傷の数も少なくなるはずだ。」(賛成)「憲法では表現の自由が保障されている。事前規制をすることで言語統制につながる恐れがある」(反対)といった意見を示し、交互に質問や反論を行った。』『生徒らは「根拠が一つしかなく、調べる作業が不足していた」「相手の視点で考えることができた」「もっと議論がしたかった」と感想を言い合った。』等と伝えられました。

高野教諭は、オンラインで各グループに出入りし、生徒の議論を聞いたり、皆が参加できるようフォローをしたりしながら全体の進行をしました。グループごとに記録が残されるほか、生徒各人はディベートをして気付いたこと、結果自分の意見に何か影響があったかなどのレポートを提出します。
ディベートは、立場を交代して2回行う予定でしたが、生徒からすべての立場を経験したいとの希望が出て、3回行うことになりました。

自由学園では、現実の社会、自分たちの生活の中に起こっていることをテーマに話し合う機会を大事にしており、それを通じて様々な科目につながる総合的な学びを大切にしています。

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