有機農業と環境再生型農業と給食を通じて、素晴らしい教育をしているで賞/近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

有機農業と環境再生型農業と給食を通じて、素晴らしい教育をしているで賞/近況 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

近況

有機農業と環境再生型農業と給食を通じて、素晴らしい教育をしているで賞

2025年2月10日

自然農法センターが実行委員を務める、オーガニック学校給食フォーラムの優良表彰事業にて、オーガニック学校給食優良事例として、自由学園は『有機農業と環境再生型農業と給食を通じて、素晴らしい教育をしているで賞』を受賞し、表彰されました!

【自由学園の取り組み】

学園では学校を一つの「大きな家族」と考え、毎日生徒も教師も校舎の中心にある食堂に集まり、全員で食事を共にする時間を大切にしています。
幼稚園から大学部、アフタースクールやリビングアカデミー(45歳以上の方を対象とする学校)までのどの段階の生徒たちも、それぞれがキャンパス内に自分たちの畑を持ち、野菜を育て果樹など樹木の手入れをし、烏骨鶏、豚、ニジマスも育てています。
収穫された食材は一年を通じて食卓にあげます。それらの食材は学校が買い取って生徒たちの活動に支払い、翌年の活動計画に充てています。また野菜を収穫した生徒がその調理にたずさわり、食事の時間に、種まきの時期、どのように育ていつどのくらい収穫できたかを、皆に食べてほしいという願いを込めて報告しています。

以前から学内の落葉や米ぬかで畑のたい肥を作っていますが、今年度から有機の畑になるよう土づくりを行っています。また不耕起栽培に取り組んでいる学生、生徒がいます。
学内で収穫した梅で生徒が梅干を作り、一年の食卓にあげます。その梅酢を使って紅しょうがを作るなど、学生や生徒の発案で無駄のない生産品を作り、学内の食事に提供しています。

今年度は、中学生から大学生まで一堂に集まるクリスマス午餐会のお食事約700食を高等部2,3年生が調理しましたが、そこには生徒の育てたブロッコリーやかぶ、ビーツが献立に入りました。

現在は学校や寮の食事に有機米を使用し、東久留米市の農家さんから有機の野菜を購入しています。また震災支援から交流の始まった宮城県石巻市の十三浜の漁師さんから、学校が使うすべての若芽を購入しています。生産者の方には学校の昼食を一緒に召し上がっていただき、生徒や教職員と交流の時を持つことを心がけています。

創立者を同じにする関係団体の農家会員から規格外で通常販売できない食材(大豆、紫花豆、サツマイモ、米、長ねぎなど)を購入し学内の食事に取り入れています。


【注目ポイント】

今年度は幼稚園、中学校、アフタースクールでお醤油つくりに取り組んでいます。今年6月に仕込み、来春4月に絞るまでの期間、子供たちはたびたび天地返しをしながら、日々その変化(発酵)を見、お食事でいただく日を楽しみにしています。このお醤油つくりの活動が、今年一番の“推し”です。

自由学園は生活即教育という理念のもと、100年以上前から生徒が食を含めた生活全般を経営しています。生徒が自らかかわり探求することにより、自らを経営し、共生共学を目指し、よりよい社会をつくる力を育てています。

時代に沿ってその方法は変化していますが、生活そのものを有機的にとらえて活動をしています。たとえば、アニマルライツを探求する生徒が考えた献立が食卓に上ったり、不耕起栽培に関心を持つ生徒が近隣の農家さんとともに収穫に適した野菜や方法を研究したり、その時々の生徒・学生の関心をくみ上げつつ、これからの時代を作る子供たちに安心安全な食の在り方を学校全体として取り組んでいます。

カテゴリー

月別アーカイブ