夏休みがいよいよ始まりました。
第1週は、理科O先生、社会科I先生、図書記録グループFさん、Aさん、Wさんからの紹介です。
どうぞ良い夏休みのスタートになりますように。
『世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ 』齋藤ジン著 文春新書 2024年ニュースを見ていると「世界が不安定だ」「経済がどうなるんだろう?」と感じることはありませんか?この本は、そんな疑問のヒントになるかもしれません。この本では、今まで当たり前とされてきた「新自由主義」という考え方が、なぜ今、変わりつつあるのかを分かりやすく解説しています。新自由主義とは、簡単に言えば、自由な競争を重んじ、政府の役割を小さくする考え方です。でも、それが格差を広げたり、社会の問題を引き起こしたりしているという見方もあります。この本では、世界で起きている変化の根っこにあるものを、歴史や経済の視点から解き明かしてくれます。これからの世界がどうなっていくのか、どんな新しいルールが生まれるのか、未来を考えるヒントが詰まった一冊です。難しそうに感じるかもしれませんが、世界のできごとがグッと身近に感じられるでしょう。(O先生)
『Number PLUS 永久保存版 長嶋茂雄 不滅の勇姿 The Hero Eternal Sunshine 1936-2025』文藝春秋2025年
野球ファンなら誰もが知る長嶋茂雄。彼が生きた1936年から2025年までの軌跡を追ったのが、この『Number PLUS 永久保存版 長嶋茂雄 不滅の勇姿。The Hero Eternal Sunshine 1936-2025』です。「ミスタープロ野球」と呼ばれた長嶋茂雄は、現役時代から引退後まで、常に人々に夢と感動を与え続けてくれました。この本には、数々の伝説的なプレー、熱狂的なファンを魅了したエピソード、そして彼が野球界に残した偉大な功績が、貴重な写真とともに収められています。野球のルールを知らなくても、彼がどれほど特別な存在だったか、この本を読めばきっとわかるはずです。野球に興味がある人も、そうでない人も、長嶋茂雄という「ヒーロー」の魅力に触れてみませんか?読み終わる頃には、きっとあなたも長嶋茂雄のファンになっていることでしょう。(O先生)
『チーズはどこへ消えた』 スペンサー・ジョンソン著 扶桑社 2000年現状に満足しているなら今のままがいい。誰もがそう思うでしょう。しかしその今はいつまでも続く今なのでしょうか?『チーズはどこへ消えた』ではチーズを満足している現状に見立てて、変化することの重要性を説いています。チーズがなくなったとき、その変化を前もって察知している者、すぐに行動に移す者、最後まで頑なに変わらない者、動かなかった自分を嘲笑い行動に踏み切る者、さまざまです。この本を読むと登場人物に自分を見立てて、自身の過去を振り返り現状を理解してメタ認知できます。(I先生)
『メモの魔力』前田裕二(著) 幻冬舎 2018年「メモをしなさい。」忘れっぽいあなたは幾度となく周囲の大人にこう言われてきたのではないでしょうか?でも、メモはただ忘れないために書くだけのものなのでしょうか?最近ではスマホやPCにメモをしたり、ToDoリストといった便利な機能を使ったりと、紙のメモを使う機会が減っています。私自身、ここ数年はずっとスマホのメモを利用しています。しかし、この本を読めば紙のメモの必要性を感じていなかった人もノートでメモをとりたくて仕方なくなるでしょう。「一行のメモが一生を変える」、表紙に書かれたこの一言の意味が、深く理解できるHow toだけでない読んだ瞬間から実践できる、これからの生き方を変える本です。(I先生)
『妖怪アパートの幽雅な日常』シリーズ 香月日輪 講談社 2008年~ひょんなことから妖怪・妖怪みたいな人たちの住む怪奇なアパートに住むことになった高校生、稲葉有士。両親のいない彼は、住民たちや学校の仲間にもみくちゃにされながら成長していきます。普段の生活や食事の描写も細かく、あなたも妖怪アパートに入居したくなること間違いなし!大人たちの言葉から、次々に起こる摩訶不思議な出来事から、考えさせられることもたっぷりあります。夏休みの間に、ちょっと不思議なアパートを冒険してみませんか?(Aさん)
『東京バンドワゴン』シリーズ 小路幸也 集英社 2006年毎年4月にシリーズの新刊が発売され、今年で20周年を迎えました。東京の下町で古本屋を営む堀田家に転がり込む様々な厄介ごとを、みんなで協力して、最後は人情で解決していくホームドラマです。主な舞台は現代ですが、こんな街、住んでみたいな~なんて思わせてくれる、素敵な街に心が躍ります。どの章も堀田家のおばあちゃん幽霊による季節と食卓の描写から始まり、いつの間にか自分も堀田家の一員になったつもりに。あなたも堀田家の日常を覗いてみませんか?(Aさん)
『車夫』 いとうみく 小峰書店 2015年「おまえ、車夫やらないか?」
高校で陸上に打ち込んでいた吉瀬走は父・母が失踪。出奔したことで高校を退学せざるを得なくなる。絶望に暮れる中、手を差し伸べてくれたのは陸上OBの前平さんだった。人力車のひき手である車夫の仕事は走ることが好きな走にぴったりの仕事。『力車屋』の採用条件は顔がいいこと!?
浅草を舞台に走と走の周囲のあたたかなふれあいに心が優しくなる短編集。(Wさん)
『現代語訳 学問のすすめ』福澤諭吉著 斎藤孝訳 ちくま新書 2009年 この本は福澤諭吉が生きていく中での考え方や社会政治とのかかわり方について書いた本です。これだけ聞くと難しく思うかもしれませんが、現代語訳ということもあり読みやすくなっています。自分の考え方に良い刺激を与えてくれると思うのでぜひ読んでみて下さい。(F さん)