2025 夏休み すいせん図書 No.2/図書館 お知らせ・近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

2025 夏休み すいせん図書 No.2/図書館 お知らせ・近況 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

図書館 お知らせ・近況

2025 夏休み すいせん図書 No.2

2025年7月28日

最高学部も夏休みに入りました。暑い日が続いていますが、皆さん元気にお過ごしください。
第2週は、国語科H.T先生 K.Y先生 理科I.T先生、中等部生、高等部生の図書館スタッフからの推薦です。

『方向音痴って、なおるんですか?』 吉玉サキ著 交通新聞社 2021年
探求活動で行った神保町の書店で手に入れました。方向音痴のわたしがうん、うん、とうなずきながら、大笑いしながら読んだ本です。ただし方向音痴ではない人が読んだら何のこっちゃ?と思うかも。帯にはこうあります。「グーグルマップを使っても迷子になってしまうあなたへ ウロウロ試行錯誤の軌跡」
さあ、めくるめく方向音痴の世界へ貴方も!(H.T先生)

『六の宮の姫君』 北村薫著 創元推理文庫 1999
殺人事件の犯人の意外性やどんでん返しを楽しむミステリーも楽しいですが、私は日常生活の中に潜む謎を解き明かすミステリーにも強く心惹かれます。こうした「日常の謎ミステリー」を描く作家では、北村薫さんや米澤穂信さんの作品が人気ですが、私が1冊選ぶとするならば、北村薫さんの『六の宮の姫君』です。ストーリーは、主人公がある縁で、あの芥川龍之介が実際に発したとされる謎めいた言葉を知るところから始まります。その言葉の裏に隠された真意を、芥川をテーマにした卒業論文や出版社でのアルバイトに取り組みながら、徐々に探り当てていくという物語です。文豪が投げかけた言葉を、現代の大学生が時空を超えて受け止める。「文学」を味わうという行為のワクワクドキドキのすべてがつまった傑作です。(K.Y先生)

『ソクラテスの弁明 クリトン』 プラトン著 岩波文庫 1964
自分の知恵を自覚して「知恵ある者」として振る舞う人と、自分の無知を自覚して「知恵なき者」として振る舞う人はどちらが知恵ある者なのか?無知の知という言葉自体は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?ソクラテスは”知っている”と自覚することは、”自分の学びを止める”ことと同じ意味になると考えます。この本ではそんなソクラテスの思想を弟子のプラトンがまとめています。古典や哲学はハードルが高いですが、読み継がれているのには理由があります。あなたの知恵の扉を開くきっかけをこの本から掴んでみませんか?(I.T先生)

『「空気」の研究』 山本七平著 文春文庫 2018
「空気読めない」、「そういう空気じゃない」と言われた時、どんなことを想像しますか?空気は目には見えずとも確かにそこに存在している何かです。そしてその空気は時として、どんなに筋道の通った論理的な思考でさえも凌駕してしまいます。正しいか正しくないかという判断よりも、そういう空気なのかそういう空気ではないのかというはっきりとしない判断基準が重要視されるわけです。そんなよく分からない「空気」について熟慮したいという方におすすめです。(I.T先生)

中・高生徒の図書館スタッフからは4冊です。







『かがみの孤城』 辻村深月著 ポプラ社 2017
今を生きる不登校の中学生9人が出会い、人生を変えるというストーリーです。
ぜひ読んでみて下さい。(Eさん)
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 フィリップ・K.ディック著 ハヤカワ文庫 1977年
SFが好きな人におすすめです。(Nさん)
『のはらうた Ⅰ』 工藤直子著 童話屋 1984年 
すてきな詩集です。(Yさん)
『マイケル・ジョーダン伝説』 梅田香子著 ブルース・インターアクションズ1996年
マイケル・ジョーダンはNBAでチャンピオンを獲得し引退。メジャーリーガーを目指したが叶わず。しかし世間は彼をNBAに呼び戻し、シカゴ・ブルズでジョーダンが見事に復活し、再びチャンピオンを目指した物語である。(Kさん)

 

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