自由学園は、婦人之友社、全国友の会との3団体で、東日本大震災の支援活動を継続して実施してきています。
宮城県では、主に女子部の高等科2,3年生、男子部高等科3年生が、仙台友の会の方や学園の卒業生の方々のご協力のもと、泊りがけで支援活動をしてきました。
5月24日、支援活動を通してご縁のできた石巻市十三浜相川の兼業漁家小山(おやま)清さん・まり子さん夫妻、十三浜大室の専業漁家佐藤のり子さん、名取市下余田の専業農家三浦隆弘さんの4名を、自由学園にお迎えすることができました。翌日の婦人之友社の催しに招かれて東京にいらっしゃる機会に、同行者の学園卒業生2名のご好意もあって実現したものです。
学園では、現地に支援活動に行った生徒・学生・教職員らが中心になってお迎えし、再会を喜びあうことができました。
今年3月には、男子部高等科3年生が、十三浜でワカメの収穫の作業を手伝わせていただきました。(その時の様子は、男子部の近況に載っています。)婦人之友社が企画して、十三浜のワカメの購入を働きかけていますが、学園でもワカメは十三浜のものを購入して、各部のお食事に使っています。この日は、ワカメの芯抜きの仕方を実際に見せていただきながら、最高学部の「食グループ」の学生が作業をしました。
その後、支援活動に伺った各部の生徒学生が、自由学園内をご案内して、各部の生活や、自治の様子などをお話ししました。最後に学園長、支援活動に関わっている教職員らとご案内した生徒学生みなでお茶をいただきながら、談話のひとときを持ちました。女子部卒業生試作のワカメ入りパン製品も紹介されました。
小山清さんは、「自由学園では、生徒が何でも自分たちでしていることがわかり、将来どこに行っても役立つ力がついて素晴らしいと思った。」と話されました。自由学園の生徒・教師も支援活動を通して皆様とのご縁ができ、浜の生活やそこに住む方々のお人柄に触れさせていただくことで、沢山のことを与えていただいていることを改めて感謝する時となりました。
宮城には、今年も夏に女子部が、来年早春に男子部が支援活動に行く予定です。
※上記自由学園での交流のことが、朝日新聞むさしの版に掲載されました。→こちらからご覧下さい。
なお、小山さんご夫妻、佐藤さん、三浦さんは、5月25日(土)には、婦人之友社が企画した「震災地の漁家・農家との交友と農海産物販売会」に招かれてお話をされます。