11月3日、素晴らしい晴天に恵まれ、「自由学園女子部 東京都有形文化財指定記念見学会」が開催されました。
女子部の校舎と大芝生などを含むエリア全体が3月に東京都指定有形文化財となったので、今年「東京文化財ウィーク」に初参加しての見学会です。申込受付後、数時間で90人の定員が埋まる人気で、今日も皆さま熱心にご参加下さり、大変感謝しております。
女子部食堂前で、女子部の生活について参加者の皆様に生徒がお話している様子
本日の見学会では、有形文化財指定の件で関わってきた自由学園明日館館長の福田竜が、フランク・ロイド・ライトの愛弟子である遠藤新による校舎と環境全体や、主な建物の設計に関してお話しし、女子部高等科の生徒の希望者が「ご案内スタッフ」になり、食堂・講堂・体操館を日頃どのように使っているのかなど、建物と女子部(中・高等科)の生活の関わりや、建物について思っていることなどをお話ししながら、女子部内をご案内しました。
一日3回の最後のグループは、斜めに陽のさす美しい校舎をご覧いただきました。16時半近くなると図書館の方に落ちる夕陽が見られました。
今日は女子部生の話も皆さま熱心に聞いて下さり、解散時に生徒が感想を言うと、沢山の拍手を送って下さり、生徒たちも嬉しそうでした。
参加者の皆さまには、改めて御礼申し上げます。
学園創立者の教育理念を実現するための環境として、遠藤新が相談を重ね、何度も線を引き直し設計したこの校舎と環境全体は、90年近くにわたって生徒の感性を育み、代々の女子部の生徒が生活し、芝刈りや建物の清掃をしながら大事に使用してきました。
これからも、この美しい校舎とキャンパスを大事にしていけるようにと改めて思う一日となりました。
ありがとうございました。