【保護者会委員会通信】<第1回4部合同読書会>報告/全校 保護者へのお知らせ - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

【保護者会委員会通信】<第1回4部合同読書会>報告/全校 保護者へのお知らせ - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

全校 保護者へのお知らせ

【保護者会委員会通信】<第1回4部合同読書会>報告

2021年8月20日

 6月12日土曜日、オンラインで今年度最初の4部合同読書会を開催しました。

読書会は、創立者の羽仁先生の著作を読んで感想を語り合い、学園の教育について学び、思いを深くする貴重な集まりです。初等部・女子部・男子部・最高学部の保護者が参加するので、部を越えた交流を持てるのも毎回好評です。

今回のテーマは「心の畠」。「いうまでもなく子弟の教育は学校のみでは出来ません。学校教育よりもより多く家庭の教育が有力です。」から始まる、著作集『教育三十年』の文章です。

昨年来集まれない保護者の皆さんに、今の学園の空気を味わっていただきたいと、春からの風景写真を背景に朗読しました。事前のアンケートでは「心の畠」にちなんだ子育てのエピソードを募集。当日は、おふたりの方に感想を交えてお話しいただきました。

それから、図書館所蔵の1937年の記録映像を先生に解説していただきながら見ました。世界新教育会議での発表のために1週間で作成されたそうで、羽仁両先生のお姿や、生き生きと勉強に生活に取り組む生徒、卒業生の姿が映し出され、今とは少し違う南沢の景色にも目を奪われました。

休憩の後には、ふたりの若い卒業生に社会に出て思うことをお話いただきました。学園の学びを体系立ててわかりやすく話してくださったり、学生時代を思い返しての保護者に向けての言葉など、聞く機会の少ない内容は多くの方に興味を持っていただけたと思います。

最後はゆっくり30分、少人数に分かれて感想と交流の時を持ちました。さまざまな部の人と話す楽しいひとときとなりました。

当日参加された方は114名。『ブレイクアウトの時間がたっぷりあり、まとめや報告もなかったので、ざっくばらんに交流できてよかったです』『学園に行けない中、保護者の方々にお会いできて、笑いあったりジーンときたり、とても楽しいひとときでした』『初めての参加でしたが、先輩保護者の方々とお話もでき、学びがたくさんありました』など、参加してみてよかったという感想が多く寄せられました。現地に集うのもいいけれど、地方なのでオンラインだからこそ参加出来て嬉しい、という声もありました。参加できなかった方もアンケートを寄せて下さり、時間が合わなかった方が118人いたので、今後、開催時間、曜日など、工夫できることを探していきたいと思います。

今回の会を主催したのは最高学部と初等部の保護者会委員会でした。ふだん一緒に活動する機会はなかなかないのですが、オンラインで集まりを重ね、話し合う中で親しくなり、「まるで部活のようで楽しかった」という感想も聞かれました。初等部委員のSさんは映像や写真構成などに力を発揮。「自由学園歴の短い私がお役に立てるのか、と案ずる気持ちでスタートした運営参加でしたが、非常に充実した1ヵ月となりました。ひとつの会を作り上げるために、異なる部の保護者がとことん話し合い、各々の力を精一杯出すという、自由学園の保護者冥利に尽きる経験をさせていただくことができました。学部保護者の方からは、読書会が終わった今でも折に触れてご連絡をいただき、日々の励みをいただいております。読書会共催をきっかけにいただいた新たな出会いと学びに心から感謝しています」との感想を寄せてくださいました。

9月18日(土)には、女子部保護者会主催の第2回読書会が開催されます。テーマは「林間の豚問答・夜の饗宴」。『教育三十年』所収の、子どもたちと羽仁先生の生き生きとした問答の描かれた、学園らしい学びに満ちた一節です。ぜひ楽しみにご参加ください。

当日のプログラム
  
朗読時のスライド

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