2月15日(土)「みんなの日」/「みんなの日」の様子 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

2月15日(土)「みんなの日」/「みんなの日」の様子 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

「みんなの日」の様子

2月15日(土)「みんなの日」

2025年4月11日

2月15日(土)は、緑が丘校舎2階ホールで2月の「みんなの日」が行われ、LA生116名(うちZoom参加2名)が参加した。

はじめに、石川リーダーの司会で礼拝が行われ、讃美歌298番「やすかれ、わが心よ」を賛美した。  

<「忘れられない人々」5期生・武藤生恵さん>

「みんなの日」恒例の「忘れられない人々」は、予定が入ったために急遽出席ができなくなった5期生の武藤生恵さんが、ご主人の仕事の関係で滞在したメルボルンで出会った方々について書いてくださったものを、リーダーが代読した。

私は夫の仕事の関係で6か月間メルボルンに滞在し、多くの人々と交流した。特にLAで作っていたキワニスドール発祥の現地のキワニスクラブの活動に参加し、現地のトップメンバーであるトニーさんと知り合うことができた。彼の温かい歓迎と、クラブのメンバーの親切な対応に感謝しながら、活動を通じて異文化交流を深めることができた。

また、外国人向けの英語クラスにも通い、多国籍のクラスメートとともに学んだ。先生方は移民の生活支援を行い、実用的な英語や生活習慣を教える中で、編み物のボランティア活動も紹介され、ホームレス支援のためのブランケットやペンギン保護のためのセーター作りに参加した。特に印象的だったのは、辛口ながらも世話好きなジェニーで、彼女の勧めで編み物を始め、帰国後の能登地震やJAL機炎上の際には、真っ先に安否を気遣うメールを送ってくれた。半年間の滞在を通じて、多くの人々の優しさと思いやりに触れた。彼らとの交流を通じて、人と人との温かいつながりを実感し、感謝の気持ちを持ち続けている。

<教養講座『地震がなぜ起きるのか、ほとんどわかっていない』酒井慎一氏>要約

地震の予測と限界

長年、地震の研究を行ってきたが、地震の発生を防ぐことはできず、被害を完全に抑えることも難しい。そのため、5年前に情報学の分野へ移り、地震情報の伝え方について研究を進めている。地震の発生メカニズムを理解することは重要だが、それ以上に人々が適切な対策を取れるように情報を伝えることも必要である。

地震がどこで発生するかについては、プレート境界に沿って起こるという一般的な理解がある。しかし、日本全国で地震は発生しており、局所的な要因も関係している。地震の発生を予測することは極めて困難であり、予知に頼るのではなく、いかに備えるかが重要である。

人々の認識と情報の信頼性

「明日震度7の地震が発生する」と言われた場合、人々の反応はさまざまである。国や研究機関の発表を信じる者もいれば、完全に無視する者もいる。このように意見が分かれるため、すべての人に納得してもらう情報を発信することは容易ではない。特に、専門家の発表が常に正しいとは限らず、信頼できるとされる情報源であっても慎重に受け止める必要がある。

地震の発生メカニズムと予知の限界

地震は、地下のプレート運動や断層の活動によって発生する。従来の研究では、断層に蓄積されるひずみや応力が主な要因とされてきたが、最近の研究では水の浸透や断層面の状態も関係していることが判明してきた。しかし、地震発生の実際の条件を測定する技術は確立されておらず、予知は現時点では不可能である。

南海トラフ地震の発生確率が80%に上昇したと報道されたが、これは「いずれ起こる」という推測に過ぎない。天気予報の「80%の確率で雨が降る」とは異なり、地震の発生確率は過去のデータに基づいた推計であり、いつ発生するかを確実に予測することはできない。

地震に対する備えと建物の耐震性

地震による最大の被害は「揺れ」によるものである。そのため、地震の発生を予知することよりも、揺れを予測して備えることが最も重要である。地盤の特性によって揺れ方は異なり、自分が住んでいる地域の地形や地盤を理解することが必要である。

建物の耐震性も被害を軽減する上で重要である。免震構造の建物は揺れが小さく、古い建物でも補強を施せば安全性が高まる。日本の建築基準に基づいた建物は、震度7の地震でも容易には倒壊しない。むやみに避難するのではなく、安全な建物内にとどまる方が命を守る場合もあるため、建物の健全度を迅速に知る必要がある。

首都直下地震と火災のリスク

首都圏(江戸・東京)では過去に何度も大地震が発生しており、その発生メカニズムは多様である。特定の周期で発生するとは限らず、断層の動きやプレート運動の状況によって異なる。1923年の関東大震災では、地震の揺れよりも火災による被害が甚大であった。現在でも、首都圏では地震発生後の火災リスクが高く、特に木造住宅が密集する地域では注意が必要である。

まとめ

日本に住む以上、地震は避けられない現象である。したがって、「どうすれば被害を最小限にできるか」を常に考え、備えることが重要である。地盤や建物の耐震性を理解し、適切な防災対策を講じることで、命を守ることができる。

教養講座終了後、LA賛歌を皆で歌った。

<諸報告>

  • 2025年度パンフレットと継続申込書提出について
  • 3月のみんなの日終了後の感謝会について

屋外で体操クラスの渡辺恭子先生のご指導の下で体操を行い、身体をほぐした。

<昼食・自己紹介> 

昼食は、手作りのお弁当を午前の部に引き続き緑が丘校舎2階ホールいただいた。

メニューは、大豆御飯、鶏の変わりソース、さつま芋とリンゴの重ね煮、キャベツ小松菜人参豆もやしの海苔酢和え。

昼食中に9期生1名の自己紹介があった。

<2025年度説明会>

午後1時30分からは、2025年度リビングアカデミーの説明会が引き続きでき緑が丘校舎2階ホール行われ、LA生に加えて、希望者26名が出席した。

1)石川リーダーから、ご挨拶に続いて、自由学園とLAについての説明。

2)選択クラスから、樹木、気功、コーラス、イタリアの“美”を楽しむ、薬膳料理について、受講しているLA生による報告。

3)はたらき隊から、読み聞かせの会、キワニスドールをつくる会の報告。

4)自主活動から、ぐるたびグループ、もったいない文庫の報告。

5)C家族、D族とB家族から家族の活動についての報告。

6)実行委員からLA祭の報告

15時半過ぎに終了した。

終了後、希望者はキャンパスを見学した。

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