自由学園リビングアカデミー活動報告「家族」の取り組みに参加して/「校外活動」の様子 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

自由学園リビングアカデミー活動報告「家族」の取り組みに参加して/「校外活動」の様子 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

「校外活動」の様子

自由学園リビングアカデミー活動報告「家族」の取り組みに参加して

2025年11月11日

                                八期生 沼田良吉

 自由学園リビングアカデミー(LA)では、さまざまな選択クラスに加え、ユニークな活動のひとつとして「家族の集い」があります。そのなかで、私たち2024年度のE家族が取り組んだ活動は二つ、LA祭でのマジックショーと、次にご報告するエスペラントの学習です。

エスペラントは帝政ロシア領ポーランドのユダヤ人眼科医ザメンホフにより創案され、1887年に国際補助語として発表されました。異なる言語及び文化的背景を持つ人々が共通の言葉で平等なコミュニケーションを取るためのものです。

E家族では「通い合う地球のことば・国際語エスペラント」をテキストに、基礎的な文法と単語をグループ又は各自で学びました。校外活動には早稲田にある日本エスペラント協会を訪れ、迎えの事務局長を前に参加者全員がエスペラントでの挨拶と自己紹介をしました。館内の図書室の蔵書を手に取ったり、2023年イタリアのトリノでの世界エスペラント大会のビデオを鑑賞したり、事務局長からお話しを伺い、日本と世界のエスペラント運動の現状の理解に努めました。

また、第5代日本エスペラント協会の理事長磯部幸子さんが、自由学園の卒業生であることも分かりました。磯部さんは1933年自由学園在学中にエスペラントを学ばれ、1965年第50回世界エスペラント大会(東京)での司会、1979年前記の理事長就任、同年には「長谷川テルの遺児を招く会」代表として、テルの遺児2人を中国から日本に招くのにも尽力されました。1980年には訪中団団長として、中国各地のエスペラント組織と交流されるなど、日本のみならず世界のエスペラント運動に多大の貢献をされました。

このように、LAの「家族」での取り組みは、豊かな経験を交流し、共に学び楽しむことで、自分と社会の深い理解につながっています。これらの学びを今後のLAでの活動に役立ててゆきたいと思います。

                                       以上

学園新聞第749号掲載

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