小笠原・父島へ6日間の旅
「ぐるたび」
「ぐるたび」とは“グルメ”と“たび(旅)”を合わせた合成語。名栗にホタルを見に行ったり、城崎温泉でカニと温泉を楽しんだ。そして8回目はいよいよ24時間の波濤を超えて小笠原・父島へ。
自由活動「グルたび」の第8弾として東京より南に1,000㎞離れた父島へ6日間の旅行。父島二見港に下船後すぐに外来種駆除のため履き物等の消毒。これは自然を守る小笠原ではとても大事なこと。初日は島内半日ツアーへ。ガイドより小笠原だけに生息する「固有種」を守る取り組みの説明を受けた。夕食後のナイトツアーでは満天の星空観察。
2日目は無人島・南島へ。この浜には数百年前に生息していた「ヒロベソカタマイマイ」の化石がいたるところにある。午後、父島に戻り夜に2度目のナイトツアーで、オカヤドカリとヤコウタケを見に。
3日目の午前は島内で一番高い山=中央山(319.5m)に登り、小笠原固有種のアカガシラ・カラスバト、通称「アカポッポ」の保護地、サンクチュアリへ。残念ながらアカポッポは現れず。
午後は二人乗りシーカヤックで1㎞先の海岸へ。シュノーケルとフィンを使い珊瑚礁で泳ぐさまざまな魚を見ながら遊泳を楽しんだ。夜は、亀の産卵を見にビーチを散策。5匹が時間を掛け前足で大きく砂を高く飛ばし、後ろ足で深い穴を掘り、丸くて白い卵を100~200産卵する姿を見る。
最終日は海洋センターと水産センターで海の生物を学び、午後、帰るために乗船。出航すると何隻もの船が沖合まで伴走し、「行ってらっしゃーい」と島民のお見送り。帰路は途中揺れたが、皆元気で声を揃えて「楽しかった!」「行って良かった!」。島の自然を満喫した6日間の旅であった。(夏目章子)