LA協力委員会主催
「高齢化社会に向けて呼吸法向上のススメ~音楽呼吸法の体験を通して」
7月20日、みんなの日の午後、宮浦清氏による「音楽×健康」音楽呼吸法プログラムが開催された。
宮浦氏は、自由学園男子部高等科を卒業後、米国バークリー音楽大学で作編曲を専攻し、後に映画『ルパン3世風魔一族の陰謀』のサウンドトラックを担当、Jwaveの外部プロデュースをするなどの音楽プロデューサーである。
働き盛りの40代半ば、音楽業界の不規則な生活からか、息ができなくなる体調不良を感じるようになる。そこで、ゆっくり呼吸をすることを考えたとき、自由学園で始めたサックスから呼吸法について研究し、呼吸には質があることを悟ったという。以降、音楽呼吸法を伝え、高齢化社会のために「音楽と健康」を結びつけ、“健康・呼吸・音楽”をキーワードにした呼吸法研究家となった。
宮浦氏は言う。昔のような体を使う生活には呼吸が深くなる作業が多かったが、現代社会においてはそのような作業が減ってしまっている。意識して呼吸法を学ぶことが、要介護にならない予防手段であると。
第1部では、画像を見ながら呼吸法の体験。
これは呼吸法を見える化し、絵を見ながら音楽のリズムに合わせて、スースー、ハーハーと息を吐き出し、長く吸うという呼吸を意識するもの。音楽を流すことで取りかかりやすくリラックス効果も絶大となり、参加者も真剣な表情ながらどこか楽しそうな様子だった。
続いて、第2部では、宮浦氏のサックスによるJazz演奏。「デサフィナード」「アフターザレイン」「別れのサンバ」「枯れ葉」と哀愁漂う演奏が続き、アンコールでは「男はつらいよ」を披露した。
人生を豊かにする音楽が呼吸法とコラボすると健康寿命にも大いに影響があるようだ。(齋藤すわみ)