・「人生100年時代~私たちはどう生きるか」
LAの自治組織である「協力委員会」の主催行事である。
第1部「介護について考える」と、第2部「LAで健康寿命を延ばす」に分け、各4人のパネリストが登壇。8人ともリビング・アカデミーの学生である。司会進行は、鈴木協力委員会・委員長。
第1部のパネリストからは、母親を介護施設に入居させるまでの葛藤、働きながら10年間実家に通い両親の生活支援をした日々、ケアマネージャーの立場として印象に残ったクライアントとの会話などの経験を語った。また、介護保険の現状とこれからの高齢者の介護はどうなるかを説明し、食事・運動・他者との繋がりが大切だと喚起した。
平均年齢70歳のLA生にとって、“介護する立場”だけでなく“介護される立場”を考える良い機会となった。
・第2部に登壇した86歳のパネリストは心掛けていることが4つあると言う。「自分の歳を意識しない」「クラス会等の役員で軽い責任をもつ」「海外旅行など1年先の計画」「手仕事の作業プロセスを楽しむ」。
ほぼ毎日登校しているパネリストのひとりは後期高齢者の女性。LAにいると興味が尽きないと語る。
11年前に母親を亡くした50代の女性は、「亡くなった母と同年代の方々も多く在籍しているLAに通うのは励みになっている」と親しみを込めて話した。
大学で高齢者心理学の教壇に立つパネリストからは、「LAは仲間と積極的に交流する場。結果として心身の健康に役立っており、人間的成長を遂げる可能性もある」と皆を励ました。
終了後、「海外旅行を計画して年に何回も行くなんて夢のようだ」「月曜から金曜までLAに参加する意欲と体力は大したもの!」との声が聞こえた。(納富信夫)