1月25日、みんなの日(午前)/「みんなの日」の様子 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

1月25日、みんなの日(午前)/「みんなの日」の様子 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

「みんなの日」の様子

1月25日、みんなの日(午前)

2020年2月1日

礼拝

いつものように讃美歌の後、

三期生の荻野佳津子さんによる「忘れられない人々」。

平成13年から赴任した「萩山実務学校」で出会った子ども達の俳句を紹介した。

今まで何も良いことがなかったと感じていた子…  〈花びらが オレのメシにも 落ちてくる〉
イランから来ていた子…     〈父遠く 空いっぱいに いわし雲〉
そして、何年もこの学校にいた子が卒業間近な時に…       〈萩山も いつかふるさと 春がくる〉

と詠み、今でも思い出すと胸が熱くなると語った。

「教養講座」

『ドビュッシー作曲-「子供の領分をめぐって」part 2』

教養講座は、自由学園理事長・村山順吉氏による、レクチャーコンサート。自由学園生活団で音楽を担当している小口氏との連弾の合間に、村山氏のお話が入る。

テーマは、ドビュッシーとフォーレ。親交のあった二人の天才が綾なす不思議な関係。
ドビュッシーは、「6全音階」というユニークな音階を作り出し、「子供の領分」(全6曲)で、大人には簡単には分からぬ、子どもの世界を表そうとした。娘エマの誕生を祝して創り出した曲だが、10歳でパリ音楽院に学んだ自身の鬱積した心情をも反映しているーというのが村山氏の考察。
一方、フォーレ。彼の妻、エンマは後にドビュッシーと結ばれる。フォーレの組曲「ドリー」には、娘のドリーの名を冠しているが、必ずしも自分の娘とは言い切れない状況があった。しかしながら、というよりも、だからこそ、娘ドリーは自分の娘だという強い思いと深い愛情を感じさせる曲調になっているという。
自身も愛娘を持つ村山氏は、作曲家たちの音楽に投影する心象世界を鍵盤に表し、講義を終えた。(齊藤すわみ)

カテゴリー

月別アーカイブ