10月3日みんなの日 「教養講座」と 2020年度LA協力委員会委員の紹介/「みんなの日」の様子 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

10月3日みんなの日 「教養講座」と 2020年度LA協力委員会委員の紹介/「みんなの日」の様子 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

「みんなの日」の様子

10月3日みんなの日 「教養講座」と 2020年度LA協力委員会委員の紹介

2020年10月9日

10月3日、3回目となる「みんなの日」にLA生89名が元気に集まった。「健康記録を提出して下さーい」「手指の消毒をお願いしまーす」記念講堂入口で厳しくチェックを受ける。ソーシャルディスタンスを保ち長椅子は1人がけ。
礼拝で賛美歌に続く“忘れられない人々”は、予定した方が欠席でパス。教養講座は、安楽玲子氏による『老活は住まいの工夫から』

安楽氏は(株)レック研究所代表で一級建築士、福祉プランナー、ケアマネージャーの資格を持つ「高齢者の暮らし」に関するプロフェッショナルである。要介護者の自宅を1,000軒以上訪問しリフォームの手助けをした経験から「介護の質の70%は住まいで決まる」と実感された。
団塊世代が後期高齢者になる2025年には国民の4人に1人が75才以上となり世界に類を見ない超高齢化社会に突入する。医療費の増大は深刻な問題で、時代の流れは在宅介護に向かい「住まいの質」が大切になる。

高齢者の転倒、転落、溺死などの事故はほとんどが家庭内で起こっており、家庭内事故死者数は交通事故、インフルエンザの死者数を大きく上回る。
「安全な住まい」について年齢に関係なく(80代、90代でも)真剣に考え、経済的に許される範囲で元気なうちにリフォームを実行してほしい。

具体的には
*バリアフリーの第一歩は整理整頓。床や階段に物を置かない。床のコードやカーペットの重ね敷は転倒の元。家の中の段差を無くし庭石の段差も埋める。
*家の中を暖かくする。トイレ、浴室に暖房を入れる。「冬に1度暖かい家は脳神経が2歳若返る」
*浴室、トイレの扉は外開きか折戸に(緊急事には命に関わる) トイレまで誘導灯を付ける。
*事故の多い玄関、階段に手摺りをつける。 
*二階建住居は一階で暮らすようにする
*椅子の生活にする。柔らかすぎるソファーや低すぎる椅子は身体の負担になる。お勧めは事務用椅子。
キッチンにも椅子を置き、座りながら調理できるようにする。
*電子レンジを調理がしやすい場所に置く。不安定な棚や使わない食器棚は処分し台所のスペースを広くする。
*見えない収納や取っ手の無い扉は不便

などなど豊富な経験に基づくアドバイスは具体的で説得力があった。健康寿命を延ばす為にも、また身体が不自由でも住まいに介護力があれば福祉用具を上手に使うことで自立した暮らしが可能であり、自立生活=リハビリになる。
最後に困った時は迷わずに地域包括センターに相談するように勧められた。

平均年齢70才のLA生にとっては興味深いテーマであり、家族の介護に直面している方にとっては非常に参考になる内容であった。
安楽氏の著書も一読をお勧めしたい。・・・安楽玲子 住まいで「老活」 岩波新書

教養講座の後、今年度協力委員が紹介された
 委員長 小西晶雄、 会計 望月利将
     島崎 瑞江、 中村香都子、 安田葉子

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