12月10日(金)「みんなの日」/「みんなの日」の様子 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

12月10日(金)「みんなの日」/「みんなの日」の様子 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

「みんなの日」の様子

12月10日(金)「みんなの日」

2022年12月26日

12月10日(土)は12月の「みんなの日」を記念講堂で行った。12月に入り急に気温が低くなったこともあって欠席者が比較的多くなりLA生101名が出席、2名がオンラインで自宅から参加した。

はじめに、石川リーダーの司会で礼拝が行われ、讃美歌103番「牧人ひつじを守れるその宵」をコロナ感染を考慮して小声で賛美した。  

<「忘れられない人々」3期生・佐藤 勇さん>

「忘れられない人々」は、3期生の佐藤勇さんが、LA創設者の市岡揚一郎さんについてお話しされた。

2018年に参加したLAグル旅グループの安曇野ツアーのバスの中でお話ししたことがきっかけで、市岡さんとの交流が始まった。早速「一緒に飲もうや」と誘われてひばりが丘でお酒を飲んだ時には、もう免許を返納した方がよい歳になっておられる市岡さんから「かっこいい車を買いたいんだ」との話を伺った。また小笠原ツアーでは2人乗りのシーカヤックでツーリング、またペンションの2人部屋でもご一緒した。「また一緒に飲もうや」と誘いを受けて別れたものの、一向に連絡がない。あとで市岡さんから聞いたところによれば、「佐藤姓の他の人に間違って電話をしてしまい、それに気づいたのが待ち合わせ場所で会ったとき。そのまま焼き肉屋に行くことになった」とのこと。

はじめはとっつきにくかったが、にくめない方だった。今日は忘れられない思い出(食べそこなった焼き肉の思い出を交えて)をお話しさせていただいた。

<教養講座『作曲家の世界』小谷野謙一氏>要約

今年度第6回の教養講座は、小谷野謙一氏(作曲家・洗足学園音楽大学非常勤講師)に『作曲家の世界』と題して、ピアノ演奏を交えてお話をしていただいた。

1)作曲の世界

自由学園幼児生活団ではじめてピアノに触れたことがきっかっけで、その泉の一滴がだんだんと拡がっていって作曲の道を歩むことになった。作曲の道に進もうとしたときには、音楽は運に任せる部分が大きいと思われることもあって、両親には心配をかけることになった。人々が音楽から感じる感情は世界共通で、楽しい曲、悲しい曲など音楽はどんな人の心も揺さぶる力を持っている。今日は作曲家が聴く人にどう感じてもらおうとして曲を作っているかをお伝えしたいと思う。

2)曲の横糸・縦糸

曲を構成する2つの要素がある。それを横糸と縦糸と言うならば、横糸は音階・メロディー、縦糸は和音・ハーモニーとなる。

①横糸:音階・メロディー

音階から感じる印象を、「ドレミファソラシド♪」を明るい音の音階(ハ長調)、「ラシドレミファソラ♪」を暗い音の音階(イ短調)と2つに分けることがある。この違いは、白鍵と黒鍵の並び方の違いからくる。以上の2つの音階だけでなく、7つの旋法の他の音階にもそれぞれ異なる印象があるので、それを聞いてみていただこう。

明るいグループの音階には「ドレミファソラシド♪」(ハ長調)の他に「ファソラシドレミファ♪」(ハ長調より更に明るい音階)、「ソラシドレミファソ♪」(ハ長調よりやや暗くしっとりした音階)がある。

暗いグループの音階には「ラシドレミファソラ♪」(イ短調)の他に「レミファソラシドレ♪」(イ短調より懐かしさがある音階)、「ミファソラシドレミ♪」(イ短調より深刻さがある音階)がある。

残りの「シドレミファソラシ♪」は上の2つのグループには入らない不安定な音階となる。

白鍵と黒鍵の並び方の違いから、以上のような異なる印象の7つの音階があり、その違いを知って曲が作られている。

②縦糸:和音・ハーモニー

7つの音それぞれに3つの音を重ねた和音が考えられる。そのようにしてできる7つの和音にはそれぞれの違った響きが生まれる。ここで(ドミソ♪)をⅠ、(レファラ♪)をⅡ、(ミソシ♪)をⅢ、(ファラド)をⅣ、(ソシレ♪)をⅤ、(ラドミ♪)をⅥ、(シレファ♪)をⅦと表すことにする。

長調の音階での各和音の表す響きは、Ⅰは安心(明るい)、Ⅱは胸に迫る、Ⅲは悲しい母と他の和音へ進む力強さの2役、Ⅳは希望、Ⅴは力強さ、Ⅵは憂い、Ⅶはサッパリした響きと短調を呼び起こす2役となる。

短調の音階での各和音の表す響きは、Ⅰは安心(憂い)、Ⅲは明るい母と他の和音へ進む力強さの2役、Ⅳは胸に迫る、Ⅴは力強さ、Ⅵは希望、Ⅶは力強さと長調へ進む2役となる。

3)横糸・縦糸を意識して作られている曲の紹介

用意をした楽譜を見ながら、それぞれの曲が工夫を凝らして作られていることを確認しましょう。

Yae作曲「Smile」は、長調の中に短調を入れることで光の中の影を、また短調の中に長調を入れることで影の中の光を表現している。

松任谷由美作曲「ノーサイド」は、イントロのコード進行だけでも、長調で気持ちを上げ、短調で気持ちを下げることを効果的に使って、聴く人の心を揺り動かしている。

マシコタツロウ作曲「ハナミズキ」は、Ⅵ(憂い)からⅣ(希望)へ移行するときに、Ⅱ(胸に迫る)やⅤ(力強さ)を挟むことで、引き立てるように作られている。

お話しの最後に小谷野謙一作曲「暖炉の前で Before The Fireplace」を紹介し、「音楽は専門家が独占するものではない。音楽家は常に楽しんでくださる人たちのいることを忘れてはならないと思う」と結ばれた。

教養講座終了後、LA賛歌を講師の小谷野謙一さんのピアノ伴奏に合わせて歌った。

<諸報告>

①11月23日の「LA祭」のアンケートについて

②女子部・寺尾恵理子先生より「共生学」の授業でお話しをしてくださる方の募集について

③市岡揚一郎先生をしのぶ書籍の回覧について、また市岡揚一郎先生の記念植樹について

④本日午後のプログラム後の家族長会議について

⑤クリスマス献金への協力のお願い

午前の部終了後、体操クラスの渡邉恭子先生に教えていただきながら、座った姿勢で生活体操を行う。

<昼食・自己紹介> 

昼食のメニューは、ごはん(菜飯)、ぎせい豆腐、カボチャの甘煮、柚子大根。「菜飯の大根の葉、ぎせい豆腐の長ネギ、柚子大根の大根はLAの畑で獲れたもの、柚子は秩父在住の女子部の保護者からのものを使った」と、食糧部スタッフから報告があった。

昼食を食べながら、4月に入学した7期生2名の方の自己紹介(第6回)を伺った。

また、LA祭の準備委員からLA祭についてのお礼のお話しがあった。

<午後の集い:協力会委員会主催「フルート&ピアノコンサート」

有山沙緒里さん・井上絵璃さんのフルート、平山桃子さんのピアノによる演奏をお聴きする。

前半は「愛の賛歌」「トルコ行進曲」「フルートデュオ 仔犬のワルツ」「ピアノソロ 別れの曲」「ピアノソロ 愛の夢」「3つのダンス ショッカー」。後半は「ニューシネマパラダイスより」「千と千尋メドレー」「川の流れのように」「上を向いて歩こう」「クリスマスキャロルメドレー」のプログラムであった。

午後の集まり終了後、家族長会議が開催された。

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