選択クラス「イタリアン」の様子/「選択クラス」の様子 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

選択クラス「イタリアン」の様子/「選択クラス」の様子 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

「選択クラス」の様子

選択クラス「イタリアン」の様子

2023年10月27日

 家族が交代で食事を作っている我が家でも、5、6年もすると、作る方はマンネリに陥った。出来上がりが例年レベルであればこんなものかなと妥協するし、食べる方も、ああ、あの味だとの安堵感こそあれ、えっ、これどうやったの、などの感動は少ない。イタリア料理の深淵は知る由も無いが、毎日の料理は食材の季節性や産地に大きく依ってしまい、もう少し何か工夫があるのではと妄想しながらも、例年の域を出ないのが悲しい。

 イタリア料理の講習は、「チャンスは準備ができているものに微笑む。」という言説のように私にとっては時を得ていた。あと一歩、もう少し何か無いかと考えていた味の工夫のチャンスが、タイムリーに私に迫ってきた。担当講師は、知性とウイットを持ち、食材の解説はイタリア地史の中に織り込まれて説明された。調理法は何を何グラムとはいわず自分の舌で判断しながら作りあげていくスタイルで、完成した料理も美味い。

 成果を自宅で披露すると、概ね好評で、にわかシェフの私にとってはすこぶる気分がよい。そう、私は煽てられて木に登ってしまったのである。習い覚えた、塩、ハーブ類、チーズ類の使い方などは、調理過程で意識に上るようになっていた。

 みなさん、家族の大切な日、気の知れた友人が訪ねて来た時など、自らキッチンに立ってアンチパストを振舞われてはいかが?なかなかやるじゃんという賞賛が返ってくるのは間違いありませんよ。

8期生 小川 俊夫

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