リビングアカデミー（LA）では、初等部の子ども達にも、見えないところでお世話になっています。月に一度のみんなの日、LAの学生120人は、初等部の食堂で昼食を取ります。土曜日は、初等部がそこを使わないためです。でも、ふだんそこをお掃除しているのは、初等部の子ども達。自由学園では、身の回りのことは自分たちで行うという教育理念のもと、初等部の子ども達もそれを実践しています。
毎日、子ども達がお掃除をしている食堂をLAが使わせていただいているのですから、「ありがとう」という気持ちを伝えるために、何かプレゼントをしてはどうかと話し合いました。選んだ品物は、ブンブンごま、お手玉、綾取りの紐をセットにした「昔遊びの道具」です。7月の午後の集いの「伝承遊びで脳トレ」で練習したり、11月の「おさなご発見U6ひろば」の「おもちゃのおへや」で子ども達と遊んだりしたものです。この近況欄でもお伝えしましたね。
12月14日の初等部の食堂。LAのリーダーと学生の代表3人が、初等部の先生方や子ども達と食卓を囲みながら歓談した後、美しくラッピングしたプレゼントを子ども達の代表に、「いつもありがとう」と言いながら手渡しました。そのほか、LA学生の有志が作った大きなクリスマスツリーのパネルもプレゼントしました。子ども達は、「ワァー、きれい！」「ぼく、ブンブンごまできるよ」などと言いながら、とても喜んでくれました。私達にとっても、すてきな交流の時間でした。今でも、子ども達のあの笑顔が忘れられません。
