昨年に続く「中高年の生活シリーズ」の第2弾です。講演してくださったのは、「多摩友の会」の方たち。友の会は1930年に設立され、会員数18,000人。海外を含め187の各地友の会によって組織され、家庭生活をより良くしたいと衣食住・家計などを学び、さまざまな世代に広めようと活動しておられます。
講演は、リビングアカデミー学生へのアンケートによって、住まい方とモノのもち方の実情や問題意識を浮き彫りにしつつ、ビジュアルな資料によってアドバイスを提供するかたちで進められました。「ガラクタのない家、置き場所の決まった家、寝る前の家、起きたての家等の話」、「身軽になる高年の片づけ」、「具体的な数字による年金家計の把握」、「ライフサイクルに応じた家計の大きな見通し」など、目からウロコ、自分をかえりみてドキリ、その結果、胸にズシリのお話でした。友の会は世代を越えた集まりなので、説得力があります。
紹介された事例の中には、ずいぶん昔のものもあったのですが、古さは感じませんでした。時代の変化の中でも、変らない“家庭生活”のありかたを模索してこられたからでしょうか。リビングアカデミーの“リビング”という言葉の意味を、改めて噛みしめることができた講演でした。