東村山市社会福祉協議会職員研修会で講演/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

東村山市社会福祉協議会職員研修会で講演/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

安全への取り組み お知らせ・活動報告

東村山市社会福祉協議会職員研修会で講演

2022年3月22日

3月15日(火)、東村山市社会福祉協議会職員研修会で講演を行った。ここ数年来、東村山市社会福祉協議会とは、地域住民へ向けた防災セミナーの開催など様々なかたちで協働してきたが、今回はその職員へ向けての講座となった。

これまでご一緒してきた担当者とは、地域防災の建付けの脆弱性ついて常々議論をしてきた。そしてコロナ禍の現在、例えば指定避難所の収容人数が減少するなど、更に課題が積み重なっていっている。これまでは、指定避難所を中心として、地縁組織による防災体制を整えてゆくことが、地域防災力向上の一つの目安でもあった。ただ今後は、指定避難所だけではなく、在宅避難者や指定外避難所利用者なども含めた、幅広い視野で支援を行わなければならなくなることが充分に予想されることから、今のやり方では到底カバーできない部分が必ず出てくる。

加えて行政は、「個別」よりもむしろ「包括」を守備範囲とするため、こうした多岐にわたる被災生活をくまなく支えるのは難しいだろうという問題意識も共有してきた。実際熊本地震では、車中泊を続ける方々に対する行政の支援が充分では無かったことが報告されており、また災害時要援護者や外国人、LGBTと言った方々の多くが指定避難所を利用できずに、在宅で被災生活を送っていたことも分かってきている。

そこで、こうした課題の解決策の一つとして、職員の日頃の業務に着目したのが今回の講座の出発点で、支援内容が広範囲となる可能性を事前に把握し、地域に特有の災害課題をも踏まえながら、地域住民の具体的な行動をサポートしてゆくことを目指している。この日は、オンラインでの参加者も含めて、約20名ほどが参加して下さった。実際に災害が起こった際に、同じ地域に住む住民同士の間に「支援格差」を生み出さないためにも、この試みがかたちになることを期待している。

危機管理本部 蓑田圭二

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