滝山団地一街区自主防災会での講演 TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」3月31日(最終回)/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

滝山団地一街区自主防災会での講演 TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」3月31日(最終回)/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

安全への取り組み お知らせ・活動報告

滝山団地一街区自主防災会での講演 TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」3月31日(最終回)

2022年3月31日

3月27日(日)、東久留米市滝山団地内の滝山団地一街区自主防災会で講演を行ってきた。ここまで、どちらかというと東村山市での講演活動の方が多かった印象だが、本校のある同市内からもご依頼をいただけたことを有難く思っている。

今回の講演では、事前に「在宅避難って、どういうこと-心構えと準備-」というテーマをいただいた。昨今、指定避難所の運営にも感染症対策が必須となり、ただでさえ足りていない収容人数が更に少なくなってしまっている。また、本来であれば倒壊のリスクが少ない集合住宅からは、指定避難所の利用は難しく、その意味でも、在宅避難を基本線に被災生活の準備を行うというのは方向性としては正しい。

この日は、いただいた時間が60分ほどだったこともあり、特に、在宅避難におけるトイレ対応を中心にお話しすることにした。集合住宅における災害時のトイレ対応は、実は、個人だけの対処で完結するわけでは無く、日頃からしっかりとした取り決めを行っておく必要があり、そういった点も踏まえながら、丁寧に要点をお話しできたように思う。会終了後に、「タイムリーな内容で良かった」という感想をいただき、ご期待に応えられた思いであった。

そして今日は、「ギュッと防災講座」最終回の放送となった。お話しした内容は、前回の「共助」に関連付けながら、生活様式などの変化を要因とする「共助」内容の広がりと、マンパワーの減少が指摘される地縁組織による地域防災体制の建付けの限界などを指摘しながら、それを補う方法を考えてみた。

具体的には「『自助』でしょっ!」ということになるわけだが、「自助」を”災害時でも自分らしく過ごすための備え”というように”自分発”の発想に変えることで、まずはこの土台の充実を図って行っていただきたい。そして、「自助」の上にいきなり「共助」が来るのではなく、「近助(日頃からお付き合いのあるご近所同士での助け合い)」「縁助(日頃からの様々な結びつきのご縁を活かす助け合い)」という新しい助け合いの動きを間に挟み込むことで、「自助」の限界、あるいは行き過ぎた「自己責任感」を抑え込み、厚みのある地域防災体制を再構築することを目指していただきたいと思っている。災害時こそ頼れるのは、やはり日頃からの関係性である。是非、ご自分やご家族の命を守り、地域を守るために、できることから少しずつ積み上げていっていただきたいと切に願っている。

さて、「ギュッと防災講座」が最後の放送となり、併せて本ブログの更新も本日をもって最後となる。思えば、2012年安全対策本部として始まった活動が、2016年危機管理本部へと体制が変わる中、私の活動の場も学外へと広がって行った。ここまでの講演活動は延べ120回を超え、毎月のミニコミ誌での連載も加えると、様々なかたちで機会をいただいてきた幸運を思わされる。皆さまへお伝えしてきたことが、少しでもお役に立てば幸いである。

危機管理本部 蓑田圭二

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