初夏の自由学園の森(海山植林地)の様子/環境文化創造センター - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

初夏の自由学園の森(海山植林地)の様子/環境文化創造センター - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

環境文化創造センター

初夏の自由学園の森(海山植林地)の様子

2022年7月9日

三重県紀北町に位置する「自由学園の森(海山植林地)」は、2021年8月に紀北町との新協定締結による存続が決定し、まもなく1年を迎えようとしています。この間、最高学部生、高等科生有志の訪問をはじめ、林内での水文・気象観測の再開、周辺河川での水環境の調査など、新たな教育・研究フィールドとしての基礎情報の収集が始まっています。

南沢(東京)では6月26日から7月2日にかけて異例の8日連続となる猛暑日が記録されましたが、海域に近く夏場も比較的涼しいといわれる海山植林地でも、6月25日に最高気温36.8℃(参考値)の猛暑日相当を1日のみ記録しました。6月26日から7月2日にかけては真夏日または夏日と、南沢に比べてやや涼しい状況でした。

一方、7月3〜5日は台風4号の影響で不安定な空模様となり、まとまった降雨がありました。海山を含む尾鷲周辺は日本屈指の多雨地帯(年間降水量4,000mm)としても知られています。ちょうど保守点検、調査のため現地を訪れた7月4日は、山間に低い雲が立ち込めるこの時期らしい湿潤な状況で、海山作業小屋周りのシダ類も成長盛んな様子でした。このような気候が特産の「尾鷲ヒノキ」を育みます。

現地はこれから7〜8月にかけて、美しい山・川・海を求めて多くの観光客が来訪するシーズンです。東京からは少し距離がありますが、都会と人の往来を活発にしていくことが、地域からも期待されています。夏休み期間には小規模ながら学生の調査・研究活動も予定しています。

 

海山作業小屋と雨量計

 

小屋前の清浄な渓流

 

水量豊富な林内の瀑布

 

船津川河口ではカニ類が多数

 

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文・写真:吉川慎平(環境文化創造センター長・最高学部教員)

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