11月23日に発表される新たなスクールシンボル「自由学園の木・花・鳥」に関して、参考となる以下の書籍7冊を図書館1階で紹介しています。

1)木についての書籍として
『男子部 樹木図鑑』(男子部58回生/鬼木圭太・島津秀康・宮城純、1998年)
男子部58回生3名は、高等科2年の時(1996年度)に行われた10年に1度の「樹木調査」に加わったことがきっかけで「樹木調査部隊」を結成。女子最高学部1年の樹木グループの学生たちとも協力して、1年かけて男子部内の樹木を調べて完成させた図鑑。
「2016年度自由学園樹木調査報告」『自由学園年報第25号』(小田幸子・辻村透、2021年)
2016年度に行われた10年に1度の「樹木調査」(第7回)の報告を最高学部前期課程樹木グループ指導者の小田幸子・辻村透がまとめたもの。調査した204種類について、1956年度からの数の変化がわかる表も掲載されている。
自由学園ホームページでも公開されています。
https://www.jiyu.ac.jp/documents/pdf/2021/018.pdf

2)花についての書籍として
『東久留米の野草』(藤田朋子、東久留米市教育委員会、1978年)
昭和33年~37年、昭和43年~45年の期間に、女子部の生徒と一緒に学園周辺の植物調査をした記録を、女子部理科教師・藤田朋子がまとめたもの。500種に及ぶ植物目録には、その植物が見られた場所も記録されている。在来植物と帰化植物についても書かれている。
『東久留米の野草 野外観察ガイドブック』(新屋茂木、東久留米市教育委員会、1990年)
東久留米市内に生育する約500種類の野草の中から、200種類ほどを精選して写真付きで解説されている。巻末には市内の緑地や公園についても紹介されている。監修者は市内で長く小学校の教師をされた新屋茂木氏。

3)鳥についての書籍として
『東久留米の野鳥』(吉良幸世、東久留米市教育委員会、1977年)
東久留米市内で過去30年あまりに観測された87種の鳥について、その特徴と過去の記録を、男子部理科教師・吉良幸世がまとめたもの。昭和30年代になり団地の建設が始まるころから鳥たちが棲む環境にも変化が生じ始めたことを記している。
『東久留米の野鳥 野外観察ガイドブック』(吉良幸世、東久留米市教育委員会、1994年)
男子部理科教師・吉良幸世が1977年に出版したものの新版。筆者本人が描いた水彩画でそれぞれの鳥が紹介されている。巻末には男子部で行った30年間(1964年~1993年)のバードセンサスの記録が載っている。


4)学園周辺の自然(木・花・鳥を含む)についての書籍として
『自然はともだち 南沢博物誌』(吉良幸世、自由学園出版局、2000年)
男子部理科教師・吉良幸世が生前記した文書を集めて編集した本。戦後間もない南沢の自然について、男子部で行った30年間のバードセンサス、女子部池でのカルガモの10年にわたる観察記録、マツボックリの授業などが掲載されている。
*自由学園しののめ茶寮で発売中
https://www.jiyu.ac.jp/documents/books.php

自由学園創立100周年記念スクールシンボル選定プロジェクト事務局