1)匝瑳市のソーラーシェアリングの施設を見て強い関心を抱く
探求の「RO農法」グループでは、活動の一環として昨年10月1日(土)に千葉県匝瑳市の不耕起栽培の畑で枝豆の収穫作業の体験をしました。その際に、畑に設置されたソーラーシェアリングの施設も見学しました。*¹
その経験がきっかけになって、グループメンバーの木村優那さん(女子部高等科2年)は探求のテーマの1つとして「ソーラーシェアリング」を選びました。探求のテーマとした選んだ動機について、木村さんは次のように書いています。
「私は、幼少期から自然の中で遊ぶのが大好きでした。しかし、実家のある山口県でも少しずつ空き地(遊び場)がなくなり、建物が建ったり、巨大な太陽光パネルが設置されたりして、自然がなくなっていくことをとても残念に思っていました。特に、自宅のすぐ側に出来た太陽光パネルはそれまでの畑の広がった、のんびりした雰囲気と打って変わり、違和感を持たずにはいられませんでした。
未来に少しでも自然を残すことが大事ではないかと考えるようになった私は、高等科でRO農法(不耕起栽培により健康な土壌の構築を促進することができる農法)を探究のテーマにすることにしました。その一環として、匝瑳市にあるパタゴニアさんの農場で初めてソーラーシェアリングを見たことがソーラーシェアリングに関心を持ったきっかけです。この時、枝豆の畑の上にある太陽光パネルはどんな意味があるのだろうかとても興味を持ち、ソーラーシェアリングの美しさに圧倒されました。その後、ソーラーシェアリングについて自分なりに調べていくことにしました。」
2)ソーラーシェアリングのパンフレット作成に参画
木村さんはソーラーシェアリングについていろいろと調べている一方で、CRPジャパン*²のソーラーシェアリングについてのパンフレット作成にも参画しました。
木村さんは作成のプロジェクトのはじめから加わり、オンラインの会議にも積極的に参加して、頁数、各頁の内容などについての案を提案しました。
そのパンフレットが完成して4月7日にWeb上に掲載されましたので、紹介します。
パンフレットはこちら
パンフレットの参考文献リンク集はこちら
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パフレットの表紙
*1 自主研究「RO農法への挑戦」活動報告:不耕起栽培の畑での枝豆収穫お手伝いと那須農場での和綿収穫と計測、ライ麦の種まき
*2 CRP(クライメート・リアリティ・プロジェクト)は気候変動対策に取り組む世界的なイニシアティブです。ビジネス・インダストリーグループは、日本支部であるCRP Japanの中の7つの活動グループの1つで、鈴木康平(環境文化創造センター次長)もメンバーとして参加しています。
文・写真:鈴木康平(環境文化創造センター次長・最高学部特任教授)