今週の1冊「旅人 ある物理学者の回想」/図書館 お知らせ・近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

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今週の1冊「旅人 ある物理学者の回想」

2023年2月20日

2023年2月20
『旅人 ある物理学者の回想』 湯川秀樹 著 KADOKAWA
日本人初のノーベル物理学賞受賞者である湯川秀樹氏の出生から27歳までの回想録です。幼少期からのさまざまな記憶とともに、時に研究に苦しみながらも、のちにノーベル賞物理学賞受賞につながることとなる中間子論の着想へと至る様子が、湯川氏自身の手で綴られています。
もともとは朝日新聞の連載だったものが文庫化されたものです。
この本には自由学園についての記述もあり、母親が羽仁もと子さんを尊敬していて机上にはいつも「婦人之友」が置かれていたこと、そのつながりで「子供の友」を子どもたちに与え、兄弟でかわるがわる読んだという記憶。また後年、湯川秀樹氏が羽仁もと子さんに依頼されて自由学園で講演し、その時に一緒に行った母親が、羽仁もと子さんに会えたことをとても喜んだことなどが書かれています。
科学道2022にも選ばれた1冊で、「小学校高学年の時に読み、一つのことを突き詰める姿勢に感銘を受けました。「科学者になりたい」と思ったきっかけであり、僕の最初のヒーローです。湯川さんが提唱した原子核の「核力」の謎に没頭し、今もその解明に取り組んでいます。」推薦者の初田哲男氏(数理創造プログラム プログラムディレクター)はそう紹介されています。
科学道H.P.もご参考までに: 旅人─ある物理学者の回想 – 科学道100冊 (kagakudo100.jp)

 

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