今週の1冊『クレーンゲームで学ぶ物理学』/図書館 お知らせ・近況 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】
図書館 お知らせ・近況
2024年9月2日
『クレーンゲームで学ぶ物理学』小山佳一著 インターナショナル新書私はクレーンゲームをしたことがありません。とれっこない、と思っています。ただ上手な人がするのを見ていると面白いですね。重心を見極めて持つ場所を見定めたり、うまく倒して挟みやすい向きにしたり。著者は物理学者でクレーンゲーム歴30年とのこと。大学1年生対象のクレーンゲームを題材にした講義は、毎年人気だそうです。クレーンゲームってこんな仕組み!と驚き、なるほど!と納得する。ゲームをする側と設置する側の攻防も見えてきます。それが実は科学的な問題克服の真剣な応酬であることも分かります。(経済がかかっていますから)ただし、前書きにもある通りこれは「クレーンゲームに勝つ本」ではありません。座標・ばね・重心・梃子・振動・力の合成と分解・摩擦力・電磁誘導・位置エネルギー・確率。これら物理の基本をクレーンゲームという実際のもので解説している本です。ロボットに興味のある人も、これは手ごろな入門書になるのではないでしょうか。
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