今週の1冊『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』/図書館 お知らせ・近況 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】
図書館 お知らせ・近況
2024年11月5日
2024年11月4日『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』 福井県立図書館 講談社この本は、福井県立図書館で利用者が本を探す際に実際に司書に伝えた、覚え違いのタイトルと、実際にたどり着いた該当の書籍タイトルを紹介しています。実は、福井県立図書館はネット上に「覚え違いタイトル集」を公開しているのですが、その中から厳選されたものがこの本には収録されています。厳選されているだけあって、とにかく面白くて笑えます。私が一番気に入ったのは『大木を抱きしめて』。著者はジョン・ダワー、著作の正式名称を知っている方は今これを見て笑ったはず。それ以外にも『下町のロボット』(あの、池井戸さんの…)、『蚊にピアス』(漢字が似ているといえば似ている?)、などなど。似ているタイトルであれば、司書もピンとくることはある。しかし上級編(?)となると「ぼくなんだかブルーな気分なの、みたいなタイトルの本」や、「著者名は“だいぶつじろう”」、「池波遼太郎」など、司書の側がイメージをたくましくしなければ正解にたどり着けないような難問も飛び出します。本書の最後には、司書業務の一つである「リファレンス」についての丁寧な説明があります。AIが発達すれば、何とかなる部分も多いとは思いますが、それでも今日も図書館のカウンターでこんなやり取りがされているのかなと想像すると、なんだかそのほうが文化的に豊かかも、と思ってしまうのは私だけでしょうか。
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