今週の1冊『移動する民 ノマドのくらし』/図書館 お知らせ・近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

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今週の1冊『移動する民 ノマドのくらし』

2025年5月19日

2025年5月19
『移動する民 ノマドのくらし』 キンチョイ・ラム 玉川大学出版部
「ノマド」といわれる移動生活をする民族が7つある、とご存じでしたか?私は、ノマドとは定住せずに遊牧をする人たちと思っていましたが、それだけではないことを知りました。
著者は香港を拠点に活動するアーティスト。取材旅行する砂漠地帯で見かけたノマドのくらしから、身を守るために柱と壁で囲った「家」とは何だろうか、と考えたことが著作のきっかけになったそうです。
大昔の人類は、すべて移動する民だった、と著者は書いています。移動した先々に定住して営まれてきたのが多くの人々の今の暮らしでしょうか。定住地を持たず、移動しながら生活する「ノマド」と呼ばれるひとびと。遊牧民を意味するフランス語が由来の「ノマド」の民は、大昔から各地の気候や環境に調和した暮らしを続けてきました。
この本では、家畜を連れて歩くいわゆる遊牧民や、海で魚や海産物をとりながら船で暮らす民、さまざまな環境での伝統的なくらしを、絵本作家ならではの美しい絵で紹介しています。現代の社会変化、気候変動によってその暮らしにも不都合が生じていますが、その変化にも順応して巧みに生活を変えていくのがノマドのようです。
必要なものだけをもって、環境に調和しながら移動生活をし、それぞれに美しい文化を育てているノマドのくらしには、私たちが見習うこと取り戻すべきことがいろいろとありそうです。

 
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