1月1日 新年礼拝に集う/近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

1月1日 新年礼拝に集う/近況 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

近況

1月1日 新年礼拝に集う

2013年1月1日

2013年1月1日(火)、新しい年を迎え、真っ青な冬晴れの空の下、午前10時より自由学園記念講堂において
新年礼拝が行われました。ステージ中央に西山英雄画伯による「桜島」の絵、右に創立者羽仁吉一先生の筆による
「光の子供のごとく歩め」の書が飾られ、凜とした雰囲気の清々しい会場に、在校生、父母をはじめ、卒業生、教師など
学園の木に連なる多くの人が集まりました。

最高学部教師小田幸子先生の司会で礼拝は進められ、矢野恭弘学園長が礼拝の中で、皆で集えることへの
感謝と新年を迎えての思いを語られました。
卒業生のお話では最高学部卒業後、ロンドンで写真の勉強をされ、フリーランスのスポーツカメラマンとして
活躍されている、女子部79回生の吉村もとさんから、昨年のパラリンピックの写真を見せていただきながら、
障がい者スポーツについてお話を伺いました。

讃美歌 411番 最後に448番
聖 書  ヨハネによる福音書1章1節~5節
      エフェソの信徒への手紙5章8節

矢野恭弘学園長は一昨年の東日本大震災とその後の原発事故以降の岐路にたたされている日本を
昨年のクリスマス礼拝での広瀬薫牧師の昭和恐慌に似た現在の状況のお話や、年末に行われた
教師研修での岐阜県の森林アカデミーの方の日本の歴史上の三つの分水嶺のお話を引用されて
自由学園の『自由』の意味の一つである選択の自由においては、この困難な状況において
自分中心ではなく、キリストの愛の光を受けて、神様に喜ばれる道を選択をできる自由学園でありたいと
話されました。

吉村もとさんは、最高学部卒業後、ロンドン カレッジ オブ プリンティングで学ばれ、スポーツカメラマンの
道を歩まれています。ご自身は在学中は地方から学ばれ、寮生であったため、新年礼拝に出席したことは
なく、「一年の初めにこんなにも清々しいときをもてることを知らなかったのが残念だった」とお話を始められました。
2003年から障がい者スポーツの取材をされてきた中で、障がいのある人たちが放つ
無意識の中の美しさに惹かれて仕事を始められたこと、昨年のロンドンパラリンピックの取材を通じ
世界各国でオリンピックとパラリンピックの垣根がどんどん低くなっているのに、日本は行政の壁などに
阻まれて立ち遅れているなかで、一人でも多くの人に障がい者スポーツを知ってもらうことが今の夢だと
語られ、いつの日か障がい者のやるスポーツという視点がなくなり、スポーツの一部分として捉えられる
ようになればよいと話されました。
自由学園では自分のクラスの友人たちの仕事を見ても。様々な分野があり、どんな選択肢にも対応できる
土台作りができたと在学中を振り返られました。

新しい一年、自由学園がそしてそこに連なるひとりひとりが何をすべきかを考え、思いを新たにする
ひとときを持つことができました。

吉村もとさんのお話

矢野学園長のお話

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