9月30日(土) 地球市民教育フォーラム「男らしく」「女らしく」~共に輝く社会の作り方~/近況 - 自由学園 リビングアカデミー(45歳以上の方々の学校)

9月30日(土) 地球市民教育フォーラム「男らしく」「女らしく」~共に輝く社会の作り方~/近況 - 45歳以上の方々の学校【自由学園 リビングアカデミー】

近況

9月30日(土) 地球市民教育フォーラム「男らしく」「女らしく」~共に輝く社会の作り方~

創立100周年記念事業の一つである「地球市民教育フォーラム」の第7回が、9月30日(土)自由学園記念講堂で開催されました。

2017年度は、「こども・かぞく・みんなが育つこれからの学びのコミュニティー」を中心テーマとしており、今回のフォーラムは、11月22日(水)、23日(木・祝)に自由学園が開催する催し「おさなご発見U6ひろば」の一環として企画されました。

今回お招きした講師は、恵泉女学園大学学長の大日向雅美先生。
ご専門は、発達心理学、母親の育児ストレスや育児不安の研究、ジェンダー論、社会保障などに関してで、ご著書も多数あるほか、社会的活動も積極的になさっておられます。

女性と男性で「差別」することはよくないと誰もがわかってきていると思いますが、「区別」はした方がよいと思いますか?という問いかけを初めに頂きました。
様々な事例から、男だからこうあらねば、女だからこうあらねばという考えがいまだに多いこと。生理学的に女性、男性にそれぞれ備わっている自然の仕組み「特性」を認め合いながらも、それぞれが相手に頼ったり、自分のために縛ったりするのでなく、一人の人間としてしっかりと考えを持ち、自分の足で立つこと、たとえば職業なども、これからは性別で区別したり、囚われたりすることなく、その人の資質を生かして、どのような職種でもつける社会とすることが望ましいことなどについてお話をして下さいました。

女性は出産後、子育てに専念したい人もいれば、出産してすぐに仕事に戻りたい人もいる。それはその人の考えや事情により、それぞれが自由に決めればよいこと。ただ男性とは異なって、女性の人生が一直線ではないことへの理解は必要。家事や育児をおしつけて、その女性が本当にしたいことができない状態にさせてしまうのはどうなのか。(それは男性にとっても同じで、夫婦により男性が家事・育児に縛られている場合もある。)また、女性も、これからの時代には、男性に頼って寄りかかるのではなく、もし夫が具合が悪くなるなど、何か状況が変わった時などにも、経済的に家庭を支えていけるような実力も必要とのお話もありました。

男性・女性でお互いに何か違いを感じた時に、否定せずに相手の立場に立って思ってみること。
自分が、自分の気持ちを正しく相手に伝えているかどうかを振り返ってみること。きちんと説明せずに端折って乱暴に伝えていないか考えてみることも大事。
男性・女性それぞれの違い、それはおもしろさ、愛嬌にもつながっている。
違いがあるからこそ、実りのある社会が生まれることを考えたい。
他にもたくさんお話し下さいましたが、主に上記のようなお話をして下さいました。具体例を多く入れてくださったので、参加した学生や生徒にも理解しやすく多くの学びを頂けたことと思います。

最後の質疑応答の時間では、参加した最高学部の男子学生から、
自由学園の中等科・高等科は別学で、力を入れて実践していることも、それぞれ異なっていることについてどのようにお思いになるか、別学の意味についてのお考えもぜひ伺いたいとの質問がありました。
大日向先生は、「こういう場で堂々と自分の意見を言い、しかも、男性であっても女子と同じように、料理や裁縫も好きだしやりたいと言う、あなたのような若い男子学生が育ったことはなんて素敵なこと。自由学園の教育の素晴らしさだと思う」と言われ、同時にご自身が女子の学校、大学で学ばれた経験から、若いある時期に女子だけで過ごしたことにより、男子がいれば頼ってしまうような力仕事も含めて何でも自分でするのが当たり前になったことや、男性に対して媚びずに自然に対等に接することができるようになったことを、その後の経験を通じて知ったというお話を通じて、別学にもその良さと必要性があることをお話して下さいました。そして、もし女子部また、男子部で実践していることで、自分もしてみたいと思うことがあれば、皆さんぜひやってみてくださいと話して下さいました。
その後、高橋学園長より大日向先生への感謝を申し上げ、自由学園でも今後は、男女の別なく経験できることを増やしていきたいと考えていることを学生・生徒に話しました。

最後に会場から大日向雅美先生に大きな拍手が送られ、フォーラムは終了しました。

 

(広報本部 椚田結子)

カテゴリー

月別アーカイブ