12月27日の明け方は,強い寒気の影響で南沢でも今シーズン一番の冷え込みを更新しました.南沢の日最低気温は,屋上露場で27日午前5時20分,30分に-3.0℃を記録しました.参考地点の「大芝生」では27日午前7時30分,40分,50分に-6.0℃,「新天地(実習圃場)」では27日午前5時40分に-5.9℃をそれぞれ記録し,文字通り記録的な冷え込みとなりました.
校内の池の水面には厚さ10mmの氷が張り,シソ科のシモバシラの根元には,まるで雪が積もったかのような見事な「氷の結晶(氷柱)」が確認されました.そんな「南沢らしい」冷え込みの中でも,朝から当番の生徒による落ち葉掃きが行われていました.


全国的に見ても,日本海側を中心に大雪に見舞われている地域がある中,海山植林地が位置する三重県紀北町や尾鷲市周辺でも薄っすらと積雪があったとのことです.海山は黒潮の海に面した温暖な地域で,雪が積もることは滅多になく大変珍しい現象です.海山植林地の観測機器はオフラインのため,すぐにデータを確認することができませんが,どの程度の最低気温が記録されたか,次回のデータ回収が期待されます.
同日,那須農場でもまとまった積雪があったとのことです.


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文・写真:吉川 慎平(環境文化創造センター研究員・最高学部教員)