【地域】向山緑地・立野川源流域での樹木プレート作製事業(東久留米市向山緑地若返り事業)/環境文化創造センター - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

【地域】向山緑地・立野川源流域での樹木プレート作製事業(東久留米市向山緑地若返り事業)/環境文化創造センター - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

環境文化創造センター

【地域】向山緑地・立野川源流域での樹木プレート作製事業(東久留米市向山緑地若返り事業)

2022年8月19日

2022年7月24日(日)に,東久留米市の樹木プレート作製事業が向山緑地・立野川源流域で開催された.本事業は同市向山緑地若返り事業(森林環境譲与税充当)の一環で,小学生対象の環境普及教育として東久留米市と向山緑地・立野川勉強会,(学)自由学園の共催で行われた.当日は小学生8名が参加し,樹木プレート作製と自然観察を行い,それぞれ環境文化創造センター研究員の遠藤と柏木が講師を担当した.また自由学園からは環境文化創造センター次長の鈴木と,最高学部(大学部)生活経営研究実習「庭園・自然環境:草本・潅木」グループの学生・教員が参加した.

開会では,東久留米市の担当者と向山緑地・立野川勉強会の岸代表,環境文化創造センター次長の鈴木から,向山緑地若返り事業や勉強会について等の説明や,縄文時代から地元の人達が大切に守ってきた向山緑地をこれからも一緒に守っていきましょうとのお話があった.

樹木プレート作製では,令和2(2020)年度の若返り事業で伐採されたサクラを利用して作ったプレートに予め指定した樹木名を書いてもらった.樹木名を書き始める前に,プレートをつける樹木を各自観察してもらうことで,思い思いにデザインをしたプレートが出来上がった.作製した樹木プレートは,会終了後に向山緑地・立野川勉強会の会員等が設置し,参加者には後日見にきてもらうこととした.

 

樹木プレート作製のようす(2022年7月24日撮影)

 

作製した樹木プレート(2022年7月24日撮影)

 

立野川最上流部での自然観察のようす.ウバユリの観察の為保護区に入って説明した(2022年7月24日撮影)

 

自然観察では立野川最上流部で開花・結実しているウバユリや川沿いに生育しているミゾソバを観察した.また目を閉じて周りの音を聞くサウンドスケープや,立野川の水に触り,1年を通して一定である湧水の温度を体感してもらった.また「庭園・自然環境:草本・潅木」グループの学生が作成した,地図と資料を配布し,各々スケッチやクイズに答えてもらうなど,参加児童に積極的に参加してもらえるように工夫した.

 

 

「庭園・自然環境:草本・潅木」グループの学生が作成した配布資料

 

本事業は令和3(2021)年度に実施予定だったが,新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止となり,今年度再度開催し実施することができた.参加児童やその保護者等に実際に向山緑地・立野川源流域へ来てもらうことで,向山緑地をより身近に感じてもらえるよう考え準備した.今回参加した児童等が友達等と一緒にまた向山緑地に来てくれることを期待している.

 

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 向山緑地・立野川勉強会は,2012年に東久留米市とボランティア協定を結び,南沢キャンパス内を流れる立野川の最上流に当たる向山緑地・立野川源流域の自然環境保全に取り組んでいるボランティア団体である(N P O法人 南沢シュタイナー子ども園と,(学)自由学園は団体会員)(リンク①).勉強会発足以降も、最高学部の学生や教員が会の一員として、そして卒業した学生も社会人として、地域の方々と一緒に向山緑地の自然環境について学びつつ、保全活動に取り組んでいる(リンク②).

 

関連リンク:
①「向山緑地・立野川勉強」が第32回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受賞(https://www.jiyu.ac.jp/blog/info/79873
②向山緑地・立野川現流域から始める教育研究
https://www.jiyu.ac.jp/college/blog/kj/65331

 

文・写真:柏木めぐみ(最高学部非常勤講師・環境文化創造センター研究員)・南雲八恵(最高学部非常勤講師)

 

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