スクールシンボルプロジェクト:選定委員会を開催しました/環境文化創造センター - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

スクールシンボルプロジェクト:選定委員会を開催しました/環境文化創造センター - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

環境文化創造センター

スクールシンボルプロジェクト:選定委員会を開催しました

2022年10月21日

10月14日(金)17時より創立100周年記念スクールシンボル選定プロジェクトにおいて、最終候補案を決定するための「選定委員会」をオンラインにて開催しました。出席者は委員長:鈴木康平先生(学園長補佐・最高学部特任教授)、選定委員として各部を代表し、幼児生活団幼稚園:鈴木和代先生、初等部:浅川曜子先生、女子部:星住リベカ先生、男子部:真野啓之先生、最高学部:鈴木康平先生(兼任)に加え、事務局と環境文化創造センターも説明員として加わりました。
議事は、①常任理事会から本委員会への諮問事項の確認、②追認事項の確認、③事務局より候補案答申と質疑、④最終候補案(常任理事会への答申)決定という流れで、委員長司会のもと進行しました。

 

オンラインでの選定委員会の模様

 

候補案の取りまとめと選定基準の設定は、選定委員会から事務局への諮問という形を取りました。候補種については2022年7月1日より広く自由学園に連なる皆様からアンケート形式で募集しました。結果として、9月30日の締め切りまでに273件の回答をお寄せいただきました。回答を集計した結果「自由学園の木」候補44種、「自由学園の花」候補84種、「自由学園の鳥」候補48種が挙がりました。これらを合わせた全176種それぞれについて、一般情報、学園関係情報、回答理由等を集約した「ワークシート」を作成しました。
選定基準は以下の5項目を設定し、これに照らして慎重に評価・検討を行いました。回答数と事務局評価を乗じて独自のスコアを算出し、スコア上位種から候補案を絞り込みました。全体のバランスにも考慮し、事務局としての候補案を取りまとめ、今回の選定委員会に答申する運びとなりました。

 

選定基準:
1)学園との関係:
自由学園の歴史・文化・庭園・環境・景観との関わりがあるもの。
2)地域との関係:南沢、東久留米、武蔵野といった地域の歴史・文化・自然・環境・景観と結びつくもの。
3)親しみ・認知:関係者に親しまれているもの(アンケート結果などを考慮)。「シンボル種*」など、日常的或いは季節的に存在を認知しやすい(見分けやすい)もの。
4)生物多様性:場の多様性を含めた校内・地域の環境の多様性を示すもの、将来に渡って保全の対象となりうるもの。
5)相互関連性:他種との生態系的なつながりを意識できるもの。他のシンボルとの相互関連性があるもの。「キーストーン種 **」、もしくは「アンブレラ種***」など。

*シンボル種:人々の注目を集めやすい種。当該地域の環境保全の象徴として扱われる種を指す。
**キーストーン種:生物間相互作用の要となる種。個体数に関わらず食物連鎖など生態系のバランスを保つ上で重要な役割を果たす種を指す。
***アンブレラ種:広い面積の生息場・一定の餌量を必要とする種。一般的には食物連鎖の上位に位置する種を指す。これらの種の環境保全を目標とすることで、必然的に食物連鎖の下位に位置する多くの種やその生息場の保全につながるという概念に由来。
参考:『改訂版 ビオトープ管理士資格試験公式テキスト(日本生態系協会)』ほか

 

議事③の事務局からの候補案答申では、事務局の最高学部4年鈴木祐太郎さん(学生代表兼任)と、1年松島希実さん(学生代表兼任)から、これまでの選考プロセスと各候補案についてそれぞれ説明を行いました。説明に対しては活発な質疑が行われ、一つ一つ回答しました。

 

説明を行う事務局メンバー

 

議事④では各委員から最終候補案について意見が述べられ、全会一致で常任理事会への答申案(最終候補案)が決定されました。
今後は、委員長から候補案を常任理事会に答申し、その後最終決定されます。

新しいシンボルは、11月23日(水・祝)の「JIYU1123」の会場、並びに本ホームページでの公表を予定しております。引き続きどうぞご注目ください。

 

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自由学園創立100周年記念 スクールシンボル選定プロジェクト事務局

文:小田 幸子(環境文化創造センター次長・最高学部教員)・写真:吉川 慎平(環境文化創造センター長・最高学部教員)

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