6月10日・11日に東久留米市役所市民プラザで開催された,第27回東久留米市環境フェスティバル「未来に向けて Re:アクション 環境フェスタ」に,(学)自由学園環境文化創造センターも市民団体「向山緑地・立野川勉強会」と共同で参加し,「向山緑地・立野川の地域学」と題した展示を行いました.また東久留米市Youtubeチャンネルでの動画の配信を行っています.
向山緑地・立野川源流域(東久留米市南沢)は,北向きの縁崖林で,在来の野生植物が多く生育しています.旧石器・縄文時代(向山遺跡)から近年(周辺の農家による持続的管理)に至るまで,人々の生活の場として利用されながら,大切に守られてきました.「向山緑地・立野川勉強会」は,この豊かな自然環境を維持・保全していくために,2012年3月に発足し((学)自由学園と,NPO法人南沢シュタイナー子ども園が団体会員),東久留米市とボランティア協定を結びました.毎月最終土曜日の活動日では,まず自然観察を行い,緑地内の自然環境について皆で勉強し,この貴重な自然環境をどのように維持していくのか考えながら保全活動に取り組んでいます.
今回の環境フェスティバルでは,取り組んでいる活動内容と,現在の環境トピックスとして向山緑地若返り事業(東久留米市 森林環境譲与税充当事業)や,10年毎の樹木調査について等を紹介しました.展示は,向山緑地・立野川源流域を主なフィールドとして卒業研究に取組み,勉強会の一員として活動日等に参加している最高学部「領域横断研究 フィールドサイエンス」の学生が作成し,フェスティバル当日には説明員として参加しました.
4年ぶりの来場者参加型の環境フェスティバルだったので,説明員ありの展示を通して,多くの来場者に向山緑地について興味を持っていただくことができました.また以前の向山緑地をご存知の方等から当時の様子等を伺うことができ,学びの多い機会となりました.
自由学園としては,最高学部の学生が今年もポスター・チラシ表デザインを担当し,生活経営研究実習「庭園・自然環境:草本・潅木」グループが説明員ありの展示で参加しました.
関連リンク
①向山緑地・立野川勉強会,(学)自由学園 環境文化創造センター 活動紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=1sQelGgiPWw
②学部HP
https://www.jiyu.ac.jp/college/blog/sl/69409
③第27回東久留米市環境フェスティバル
https://www.city.higashikurume.lg.jp/kurashi/kankyo/shizen/1022514/index.html
文:柏木めぐみ(環境文化創造センター 研究員,最高学部非常勤講師)