すいせん図書第4回をお届けします。
栄養と運動と睡眠で、健康な身体をつくるように、頭にも心にも。
写真は新着図書の一部です。
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【2020 すいせん図書 vol.4】
数学科 T先生 その2
『日日是好日』 森下典子著 新潮文庫
日常で大切にしたい目の前のことは何かを感じるきっかけをもらえる本だと思っています。
『西の魔女が死んだ』 梨木果歩著 新潮文庫
朝露のおりた野山を散歩するような描写の中で、主人公の想いと自分を重ね合わせて、自分の核をじっくりと見ることができるような作品です。
『落語百選 夏』 麻生芳伸編 筑摩書房
夏の落語が集められています。音読がおすすめ、覚えれば一芸になる? 春、秋、冬もあります。秋を覚えて季節を先取り、もおススメです。
『坊ちゃん』
『吾輩は猫である』
『こころ』
夏目漱石
新潮文庫、他
こんなフレーズもあります。
「ハイカラ野郎の、ペテン師の、イカサマ師の、猫っかぶりの、香具師の、モモンガーの、岡っ引きの、わんわん鳴けば犬も同然な奴とでも云うがいい」(「坊ちゃん」より)
「天璋院様のご祐筆の妹のお嫁に行った先のおっかさんの甥の娘」(「吾輩は猫である」より)
『覚悟、――覚悟ならないこともない』(「こころ」より
『詭弁論理学』 野崎昭弘著 中公新書
え、これが数学? はい、数学です。ほとんど、数式は出てきません。
数学科 S.Y先生 その2
『愛するということ 新訳版』エーリッヒ・フロム著 紀伊國屋書店
日本語は不思議なもので、「恋に落ちる」とは言いますが、「愛に落ちる」とは言いません。また、「愛を育む」とは言いますが、「恋を育む」とは言いません。
そうなのです、「愛」と「恋」とは、別のものであることを、私達はしらずしらずのうちに言語的に認識しているのです。「恋」は受動的で、「愛」は能動的、などとも言われたりします。
この本の英題は、”The Art of Loving”です。ここでの”art”は、技術という意味です。ですので、”愛する技術”について書いてある本なのです。技術は、練習することで上達していきますね。つまり、愛するためには練習が必要である、というのが、この本の訴えていることの1つではないかと思います。
聖書にも、「互いに愛し合いなさい」とあります。しかし、愛するということはどういうものなのか、「隣人を自分のように愛しなさい」などとあるものの、「愛する」ということについて具体的にはあまり語られません。この本を読んで、愛とは何なのかを自分で考えることで、自分の人生が豊かになるかもしれません。
学部生から
『カエルの楽園 』百田尚樹著 新潮社文庫
旅をしている2匹のカエルがナパージュという国で過ごす日々のお話です。解釈は様々ですがナパージュが日本と言われています。
バッドエンドなナパージュの結末をどうしたら変えられるのか読んで、考えてみて下さい。
『思わず考えちゃう』 ヨシタケシンスケ作 新潮社
イラストレーター・絵本作家のヨシタケシンスケさんのスケッチに、本人の解説が加えられた本です。
画面や活字に疲れた時、イラストで癒されてほしいなと思います。
『破天荒フェニックス オンデーズ再生物語』 田中修治著 幻冬舎
この本は、「絶対に倒産する」と言われたオンデーズの社長になった著者が書いた、実話をもとにしたサクセスストーリーのビジネス小説です。 ビジネス小説と言ってもストーリーに勢いがあって内容もそこまで難しくないので普段あまり本を読まない人でも読みやすいかと思います。