建築中の「自由学園みらいかん」は、海山植林地で代々の最高学部生が苗を植えて育ててきたヒノキの材を柱に使用していることは、これまでに下記ブログ記事でお伝えしてきました。
6月24日(土)学園植林地の木材で柱が立ち、屋根板が張られました
「生徒・学生の育てた木が「自由学園みらいかん」の建物に」
今回は、三重県の海山植林地でヒノキを伐採した時の様子と、その後の加工等についてお伝えします。
■ヒノキの伐採から集成材化まで
「自由学園みらいかん」の建設が決まった時から、学園では植林地で育てた木材をぜひ使いたいと考え、設計者、植林関係者、学園間で相談が始まりました。建築に使用するためには、計画的に準備を進めなくてはなりません。
建築には三重県の海山植林地のヒノキを使うことが決まり、伐採は使用する半年前、2016年12月に行われました。小屋の上方の道の両脇で1970年に苗を植えた場所です。芽が出て1年の苗を植えているので、発芽して47年経っているヒノキということになります。
冬場は木に含まれている水分量が低く、乾燥した際のゆがみが比較的少ないので、伐採するにはよい時期とのことです。
切り出した木材は製材所に運ばれ、下記のような作業を経て集成材に加工されました。