【社会】第14回“いい川”・“いい川づくり”ワークショップのエクスカーションで校内をご案内しました/環境文化創造センター - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

【社会】第14回“いい川”・“いい川づくり”ワークショップのエクスカーションで校内をご案内しました/環境文化創造センター - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

環境文化創造センター

【社会】第14回“いい川”・“いい川づくり”ワークショップのエクスカーションで校内をご案内しました

2022年9月10日

2022年9月2日,「平成の名水百選(落合川と南沢湧水群)と多自然川づくり」と題するコースの一環として,立野川を中心とした学内の見学が行われました.この見学は9月3・4日に開催された「第14回“いい川”・“いい川づくり”ワークショップ(大会)」の参加者限定のもので,新河岸川流域の水と緑を訪ねる3コースのうちの1つです.

“いい川”・“いい川づくり”ワークショップは「私たちがめざす川や水辺はどんな姿なのか,私たちにとって“いい川・水辺”とはどんなことなのか,自由に柔軟に探っていこうと,各地で活躍する市民・住民・行政に呼びかけ,1998年にスタート」したもので,「地域の水辺を愛し,育み,見守る,毎回500人規模が一同に会する催し」です(「」はNPO法人全国水環境交流会のHPより引用).今回8年ぶりに東京で開催されるにあたり,新河岸川流域の水環境や市民,住民の保全への取り組みに注目したエクスカーションが企画されました.

「平成の名水百選(落合川と南沢湧水群)と多自然川づくり」のコースを計画するにあたっては,市民による熱心な保全活動への取り組みや,学園での生徒による立野川の川管理の活動への評価から是非学園を見学地に加えたいという要望がありました.

当日は13時に西武池袋線東久留米駅に参加者と,案内の新河岸川水系水環境連絡会の菅谷輝美さん,自由学園教員の吉川,小田,学部4年の鈴木祐太郎さんが集合し,まず路線バスで落合川の源流域に向かい,落合川沿いの遊歩道を歩きながら見学を行いました.南沢湧水地では豊富な水量と周りの様子に皆さんから「素晴らしい場所ですね」という声が上がりました.その後,いこいの水辺,竹林公園などの見学を行い,しののめ茶寮にて休憩時間をとりました.この時間を利用して,鈴木祐太郎さんから学園内を流れる立野川の特徴と男子部生が行っている川管理の活動について,学部の水文・気象観測室とフィールドサイエンスゼミでの取り組み,自身の卒業研究について説明しました.参加者からは,昨年の卒業研究の一環として取り組んだ西川橋設置の取り組みに強い関心が寄せられ,特に学園が植林・育林に取り組みその木材を利用できるということや,木材の性質をよく理解して加工が行われていること, iRIC(河川の流れ・河床変動解析ソフトウェア)を用いた解析も行っていることなどに言及した感想がありました.

 

再生した新天地の井戸

 

名栗植林地のヒノキ材を用いた西川橋

 

また,落合川をはじめとする河川環境の見学を通して,「川は日々変わって行くものなので,管理をきちんとすることがいい川を作ることにつながる」「子どもが遊べる川が傍にある環境をうらやましく思った」などの感想がありました.また,このエクスカーションに参加するにあたり自由学園そのものにも関心があったため,というお声もありました.学園内の見学では環境と建物のすばらしさ,生徒・学生の取り組みに,想像以上に関心を持って下さったと感じています.

今回の見学に案内役として参加させていただき,改めて学園を取り巻く水と緑の環境について認識する機会となりました.地域に働きかける学校としての役割について,今後とも学生と共に考えて行ければと思っています.

 

しののめ茶寮で最高学部の研究紹介

 

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文:小田 幸子(最高学部教員・環境文化創造センター次長)・写真:吉川 慎平(最高学部教員・環境文化創造センター長)

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