名栗植林地で慶應義塾「福澤育林友の会」の研修会が開催されました/環境文化創造センター - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

名栗植林地で慶應義塾「福澤育林友の会」の研修会が開催されました/環境文化創造センター - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

環境文化創造センター

名栗植林地で慶應義塾「福澤育林友の会」の研修会が開催されました

2025年3月30日

2025年3月22日(土)の午後、埼玉県飯能市に位置する自由学園名栗植林地(飯能市との分収林)に、慶應義塾の福澤育林友の会の会員並びに事務局の方々総勢17名をお迎えしました。福澤育林友の会は慶応義塾が所有する日吉、湘南キャンパスをはじめ北は宮城県から南は和歌山県まで、160ヘクタールに及ぶ学校林における育林活動を支援する目的で、2001年に発足されました。今回の研修会は「慶應義塾以外の学校林の見学」を目的としたもので、三重県紀北町に位置する自由学園海山植林地の開設以来多大なるご助力をいただいている速水林業の速水亨様のご紹介によって実現しました。

  

林内で記念撮影

 

森林作業道に沿ってご案内する

 
直前にまとまった降雪があり見学の起点となる正丸峠へのアクセスが心配されましたが、当日は暖かい春の陽気となりました。正丸峠の奥村茶屋さんで昼食と簡単なレクチャーを行った後、ヘルメットを装着していただき林内へと入りました。途中転石や残雪もありましたが、無事森の様子を見ながら作業道終点までご案内することが出来ました。途中の要所では、最高学部3年の丸原歩さん(水文・気象観測室)から名栗植林地での水文・気象観測についてご紹介したほか、同行いただいた飯能市森づくり課の方に2019年に名栗植林地で実施された埼玉県の水源地域の森づくり事業による森林作業道の開設と間伐、飯能市有林の現状と課題についてもお話いただきました。最後に、訪問の記念品として名栗植林地の「キャンパスカード」をお渡しし、予定通り帰路につかれました。

 

気象観測機器についての説明

 

飯能市の方からのお話

 

今回、2019年3月の森林作業道開設以降、コロナ渦も重なり実現していなかった、外部団体による森林作業道と林内環境の活用の第一歩を踏み出す機会にもなりました。これは2019年に飯能市と自由学園が締結した森林整備協定の目的の一つである「森林環境教育の推進」につながるものです。今後も子供向けのプログラムの開発など、1950年以降75年に渡り育てた「自由学園の森」を地元の飯能市と共に様々な形で活用していければと考えています。また現在全国的に「学校林」はその面積を減らし続けていますが、こうした交流を通じて振興が図れればと願っています。

 

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(慶應義塾)福澤育林友の会

 

文:吉川 慎平(環境文化創造センター長・最高学部教員)・写真:鈴木 康平(環境文化創造センター次長)・小田 幸子(環境文化創造センター次長)・丸原 歩(最高学部3年)

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