環境文化創造センターと最高学部の水文・気象観測室では、日々、南沢キャンパスの気象観測データの蓄積に取り組んでいます。夏休み期間中には、8月18日に南沢キャンパス付近で、発達した積乱雲からのダウンバースト現象とみられる突風が発生し、大芝生北東に位置するシダレヤナギの大木が折れるといった被害がありました。
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こうした被害の発生状況と観測された気象データとの対応について教職員に情報共有したところ、中等部・高等部から要請があり、9月1日の中等部・高等部の2学期始業式で生徒に向けて解説することになりました。始業式では環境文化創造センターの吉川が「気象災害からいのちとくらしを守るために」と題し、気象現象に由来する気象災害の種類、今回のシダレヤナギの倒木とその際の気象状況、最高学部生による水文・気象観測室の活動、いのちとくらしを守るための情報収集と避難行動などについて解説し、加えて9月1日(当日)は「防災の日」であること、9月に入ってからが台風や豪雨のシーズンであること、また引き続き熱中症への警戒が必要なことも伝えました。


また同内容について、9月16日の最高学部の2学期始業式でも学生に向けて解説することになりました。当日は、9月11日に発生した南沢キャンパス付近での記録的な大雨の状況についても加えて解説しました。
9/11の大雨についてはこちら


このような機会を通じて、生徒・学生、教職員に気象災害への警戒を強めてもらえればと思います。今後も日々蓄積されている気象観測データを活用し、発信をしていければと考えています。
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文:吉川 慎平(環境文化創造センター長・最高学部教員)・写真:小田 幸子(環境文化創造センター次長・最高学部教員)